第十二幕その八
[8]前話 [2]次話
「僕達はその皆を見てね」
「楽しませてもらうよ」
こう言うのでした。
「何しろもう着る必要はないし」
「食べる必要もないからね」
「だからいつも通りね」
「見て楽しませてもらうよ」
この人達はまた別でした、何しろ普通のお身体ではないので。
ただオズマとドロシー、そしてケーキにはです。朱雀が尋ねていました。
「貴女達の服の色は」
「そうね、私は」
ここでオズマが言う色はといいますと。
「エメラルドの都の王女だから」
「緑ね」
「緑の服も好きだし」
このこともあってというのです。
「その色にさせてもらうわ」
「わかったわ、それじゃあね」
「私はね」
次はドロシーでした、この娘はといいますと。
「白がいいかしら」
「貴女はその色なのね」
「ええ、今丁渡白のドレスだし」
それにというのです。
「白が大好きだから」
「それじゃあ貴女は白にするわね」
「その色でお願いするわ」
こうしてオズマとドロシーが決まりました、そして最後のケーキはといいますと。
少し考えてです、こう言いました。
「ウィンキーの生まれ育ちだけれど」
「じゃあ黄色かしら」
「それもいいけれど」
それでもというのです。
「ここはね」
「他の色にするのね」
「そうしようかしら」
首を傾げさせての言葉でした。
「ここは」
「じゃあどの色にするのかしら」
「ギリキンの国に行ったから」
ケーキが考えたのはこのことからでした。
「紫がいいかしら」
「その色ね」
「ええ、実は紫色の服を持っていないし」
「なら余計にいいわね」
「紫の服を持つ為にも」
「貴女は紫ね」
「その色にさせてもらうわ」
こう朱雀に答えたのでした。
「私はね」
「わかったわ、それじゃあね」
朱雀はケーキのその言葉ににこりと笑って頷きました、そしてでした。
皆にそれぞれの服がプレゼントされました、服は一瞬で皆に着られて。
ナターシャはとても奇麗でかつ可愛らしい恵梨香の中国のドレス姿を見てです、目を細めさせて言いました。
「お人形さんみたいよ」
「ナターシャもよ」
恵梨香もナターシャににこりと笑って言うのでした。
「とても似合ってるわよ」
「あら、そう?」
「ナターシャもお人形さんみたいよ」
「そうなの」
「とても綺麗で。それで可愛くて」
こう言うのでした。
「ずっと一緒にいたい位」
「私もよ。恵梨香とても可愛いから」
「私と一緒になの」
「いたい位よ」
こうお互いの今の服を見てお話するのでした、そして。
神宝はジョージとカルロスを見て言うのでした。
「君達似合ってるよ」
「そう言う神宝こそ」
「やっぱり中国人だね」
これがジョージとカルロスの返事でした。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ