第1章:修正の始まり
閑話1「プロローグ〜Another〜」
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?俺は...そうだな...束の幼馴染って所か?」
「束さんの!?」
俺の事を聞かれたので正直に答えると、凄く驚かれた。
「神咲桜って言うんだ。...こんな名前と容姿だが、男だからな?」
「は、はぁ...?...って、男!?」
...やっぱり男に見られてなかったか。そんなに女っぽいか?
「それで...君は、 織斑秋十君で合ってるね?」
「は、はい。」
秋十君に目線を合わせて話しながら縛っている縄をほどきにかかる。
「...かつての家族と、居場所を取り戻したい?」
「....ぇ...?」
「取り戻したいのなら、この手を取ってくれ。」
縄をほどききり、手を差し伸べる。
「この狂いに狂った世界も、ぶっ壊せるぞ?」
貰った知識の通りなら、彼はこの狂ってしまった世界に不満を持っている。だからこんな悪魔の囁きのような事を言ってしまった。...まぁ、こうでもしないと乗ってくれないだろうし。
「...取り戻したい...。」
「うん?」
「...取り戻したい...!皆を、かつての優しい皆を、取り戻したい!」
彼は力強く、はっきりとそう言って、確かな意志を持って俺の手を取った。
「...いい返事だ。さぁ、行こう。」
「行く...?って、どこへ?」
秋十君の疑問は尤もだな。...俺がまず向かう場所は決まっている。
「そうだな...。まずは、寝惚けておかしくなってる兎を叩き起こしにでも行こうかな!」
...この歪んだ世界を変えるには、まずは束の協力が必要だ。だから、束の洗脳を解いて、味方につける。
...居場所は既に貰った知識にある。飛んでいくためのISエネルギーもある。
「....さぁ、世界の修正の始まりだ。」
―――カチリ...と、何かが動き出した音がした。
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