【ソードアート・オンライン】編
102 はじめてのボス戦 その1
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らの指揮が戦い易かった≠ゥをパーティーの全員に聞く必要が有った。
「ティーチの指揮の方が戦い易かった」
「おいっ!」
(んん? ……ディアベルの指揮も悪くなかったと思ったんだけどな)
豈図らんや──意外にも、一番最初に俺を推したのはディアベルのパーティーの人間だった。……もう1人の──俺が指揮する事を快く思ってないらしい人間が声を荒げる。
「ディアベルさんには悪いが! ……ティーチの指揮の方が戦い易かったと言わざるを得ないんだ! ……それこそ、幾つか自分のレベルが上がったと錯覚したくらいになっ…」
(……昔取った杵柄と云うか──ハルケギニアでアルビオンの軍を率いていた経験がこんなところで活きてくるとはな…)
「……判った。……指揮はティーチ君に任せよう。頼んだよ、ティーチ君」
「任されたよ」
差し出されたディアベルの手を取る。……これが──俺が第1層フロアボス攻略総指揮官≠ノ就いた経緯だった。……フロアボスの攻略の決行日を2日後に取り決め、この日は解散となった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
威力偵察から2日──フロアボス攻略決行日当日までの2日は専らパーティーの連携訓練と、レベリングに費やされた。……そして今は8パーティー分の人数──48人もの人間を率いてボス部屋の扉の前に居て、ボス部屋を背にして皆に顔を向ける。
「いいかっ! ……先日行われた威力偵察ではフロアボス──《イルファング・ザ・コボルド・ロード》のHPバーを2本も減らせた。……それもたった12人──2パーティー分の人数でだ。……それが今ならどうだ…4倍もの人数がここには居る!」
今、俺がやっているのはボス戦直前で浮き足だっているレイドのガス抜きである。
「確かにフロアボスは、畏怖が有った! 強壮だった! ……しかし先にも言った通り、たった12人でHPバーを2本も消し飛ばす事に成功した! ……ある人は言った闘いは数だ≠ニ…」
溜める様に一旦句切る。
「……未だボスと対面していない者はフロアボスの顔を確認したら、さぞや恐怖するだろう…。だがしかし、そんな時は思い出して欲しい。……自分は独りで闘っているわけでは無いのだ≠ニ!」
背に負っていた槍を掲げ宣言する。
「俺達はお前の作ったゲームになんか負けてやるか>氛氓ニ、茅場 晶彦の鼻を空かしにいこうか! ……その為にもまずは第1層のフロアボスなんかでは立ち止まって居られない。……皆の者──武器を掲げよ!」
――『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!』
途端、迷宮区内に怒声が轟いた。
「さぁっ! この鋼鉄の軛≠ゥらの解放を、
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