第3章 リーザス陥落
第46話 必勝作戦
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女だぞ!? 渡す筈がないだろう! 潜入したら、洗脳してると言う魔法使いもずばーっと殺して、その変態も殺して万々歳だ」
ランスは余計に燃え上がった。
ヘンダーソンのことは伝えておいて吉だと思える。自分の女だと自負する以上は、マリアが襲われる可能性がある所では無茶はしないだろう。
「……そうだ、その事だけ忘れるな。相手の大隊長、ヘンダーソンとやらは、何やら異常なまでにマリアに執着心がある様だ。殺す様な 手荒な真似はしないだろうから ある意味ではマリアは安全だ。後はこちら側は 問題がある。ここまで防衛を続けてきたんだ。叩き潰す事に躊躇などしないだろう。……だから」
ユーリは、そう言いながら 目を瞑り、そして開いて。
「お前たちが行っている間に、オレが連中を止めといてやる」
ユーリは軽く笑うとそう答えた。
そして、その答えと笑みを見て訊いて、当然だが場は絶句する。こんな状況だというのに、そこには絶対的な自信が見えた気がした。
「ユーリさん……」
「すげえな……。さっき、ヘルマン連中の総攻撃が入るって情報を聞いたばかりなのに、何でそんなに自信満々に言えるんだ?」
ミリとランは唖然としていた。
その思いは、他の皆も同じだ。だが、不思議だ。絶対的不利な状況下でも、信頼出来る。信じられる何かを持っているのが判るのだから。それは、何故か判らないが、ランスも同じなのだ。
この2人は、人を惹きつける何かを…持っている。……勿論 一部の人間は 片方の男の事は全否定をすると思えるが。
「うぉぉ!! ユーリさんと一緒に戦えるというのなら、トマトのパワーも更に増すですかね〜!! 3を3乗して、更に√して! あ、でも程々に、5を引かないとですかねー! さぁーはパワーアップするですかね〜!」
「……+1もパワーアップしてないって事? 馬鹿言ってないの」
志津香は正確に瞬時に計算をして、突っ込みながら軽くトマトの頭を叩いた。ユーリに視線を向ける志津香のその目も最大限に信頼をしている目だった。
「ふん。男がそう口にした以上は、ミスるんじゃないぞ? 死んだふりなんぞしても もう無理だからな」
「馬鹿言うなよ ランス。そっちこそ、マリアとシィルちゃんを傷つけるんじゃないぞ」
「愚問だ。オレ様の女だ。ま、シィルは奴隷だから ビシビシと使うだけだがな? がはは!!」
ランスは、ひとしきり笑うと、神妙な顔つきになった。ランスにしては珍しい顔だった。その真剣な表情のままで言う。
「……判ってるな? ユーリ。 オレ様の女たちを死なせたら許さんぞ。例え成功したとしても、お前が死んでたら罰ゲームだ。その罰の内容は言わんでも判るだろう!」
「……まあな。大丈夫だ。だからお前こそ、とっとと言って奴らの
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