第3章 リーザス陥落
第46話 必勝作戦
[6/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
まりよランス!! マリアさんに何か合ったらどうするのよ!!」
志津香、そしてかなみは、ランスに掴みかかる勢いだった。内容が内容だったから。
「何を言う? これ以上の策は無いだろ。敵に取り囲まれているんだぞ? がはは! 正面衝突する事に比べれば安いもんだろ、がはは!!」
「何度も何度も笑うな!! その笑いムカつく!!」
志津香は、蹴りを放つが……ランスには、特に効ていないようだった。対ユーリ専用の魔力キック。本人じゃないから効力半減と言った所だろうか?
「う……、そ、それは流石の私も……、アイツの所に行くなんて……」
「ん? アイツ? マリアは面識があるのか? 敵側と」
「あう……それは……」
マリアの一言を聞いて今まで考えていたユーリがそう聞いた。マリアの口ぶりから察するに、どうやら捕まったら何処に連れて行かれるのか判るようだ。
「うぅ……」
「それは、私から説明させてもらいます」
真知子が横から説明をする。
マリアは終始嫌そうな表情のままだった。
「カスタム侵攻の部隊のヘンダーソン大隊長は、私を通してマリアさん宛に1000通をも超える程のラブレターを短期間で送ってきてました。……マリアさんを女性として意識しているようです。皆マリアの姿を見て、人生試練のオートリバースって言葉が似合うと言ってました」
「……一体何に力を入れてるんだ? その大隊長とやらは」
呆れてものも言えないと言うのはこの事だろう。
1000をも超える手紙を出す労力は決して並じゃ計り知れない。ラブレターと言うからには、部下に書かせたりはしないだろう。大隊長がかまけていたおかげもあって、侵攻が遅れているとしたら……、こちら側にしては願ったり叶ったりだろうが。まず判る事はある。つまりは、相手側の大隊長は頭のネジが何本か破損していると言う事。
「……マリア。ランスの作戦、……酷だが頼めないか?」
「うぇっ!? や、やっぱりぃぃ!?」
ユーリが考え込んでいた所を見て嫌な予感が走っていたマリアだったが……。その予感通りの言葉が来たのだ。嫌な予感は的中するのが世の常。
「がははは! オレ様の作戦の素晴らしさが判ったようだな? ユーリ!」
「ちょっと! コラ! ユーリ! マリアに何か合ったらどーするのよ!」
「大丈夫だ」
「何を根拠に……っっ!」
ユーリは、志津香の口元に人差し指を当てた。
軽く赤面をする志津香と、何処か悲しそうに見ているかなみ、そして ニヤけている面々。そんな事は知らずにユーリは続ける。
「ランス。お前の言う作戦だが、敵側の大隊長とやらは、マリアに相当執着しているみたいだ。渡したら最後、どうなるかは火を見るより明らからしいな」
「何だと!? マリアはオレ様の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ