暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第46話 必勝作戦
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が、今はよくない。

「マリア 顔を上げるんだ。トップの者が下を向いていたら、皆の士気に関わる。……酷だとは思うが、ピンチの時程ふてぶてしく笑え。笑う門には福来ると言うヤツだ」
「ユーリさん……」

 ユーリの言葉に、心を立て直したのか、涙目に俯かせていたマリアだったが、顔を上げた。

「……ありがとね」

 そんなマリアを見た志津香がユーリに耳打ちをした。さっきまで騒いでいた彼女だったのだが……。

「はぁ、もう終わったのか? ミリとのお楽しみは。あの粋だって事をマリアに教えてやればこうは「ふんっ!!」っっ!!」

 最後まで言い切る前に、……ユーリの足に正確な蹴りが飛んできていたのだった。



「がははは!!」
 
 突然ランスが笑い声を上げていた。何事かと、皆の視線がランスに集まる。

「流石はオレ様だ! 確実に勝てる作戦を立てたぞ? 喜べ、がはは!!」
「突然何を言い出すかと思えば……、いい加減なことを言わないで! マリア! こんな奴の話なんか聞く事自体無駄よ!」
「……なぁ、志津香。ランスに暴言を言うのは構わないが、言いながら オレの足を踏むのはやめてくれ。言葉の強みに合わせて痛くなってる」

 志津香は、言葉の強弱に合わせて、故意か偶然か……ユーリのつ目先を踏む力を上げていたのだ。ミシミシミシ……、と悲鳴をあげているのは言うまでもないだろう。

「う、うるさいっ!!」
「って、それは 横暴だろ!!」

 何も悪くないユーリ側からしたらたまったものじゃないのだった。そして、どこからどう見ても、楽しそうな志津香とユーリを見て若干落ち込んでいるのはかなみ。

「うう……ユーリさん。……ううんっ! えっと、ランス? 本当にそんな事ができるの? はっきり言って絶望といってもいい状況なのよ?」
「何を言う、これだからへっぽこ忍者は……、この程度軽くクリア出来なければリーザスを救うなど到底無理じゃないか!」
「そ、それは……」

 かなみは、その言葉を聞いて思わず息を呑む。
 確かに、この小規模人数でリーザスを解放しようとしていたのだ。しかも、ヘルマン第3軍。敵勢力総本山がいて、その上に魔人がいる。そんな状況でも、取り返そうとしているのだから。こんな所で絶望なんか言ってられない。

「かなみ……。よし、ランスの話を聞いてみようじゃないか皆。志津香もそれでいいだろ? 一先ず 文句は聞いた後で、って事にしよう。他の皆も良いか?」
「っ……仕方ないわね」
「うん。どうせ勝目がない戦いを無理にするくらいなら、ランスに賭けてみる」
「任せておけ! 勿論成功した暁にはマリア、志津香、そしてミリ! そうだな、ついでにかなみ! 4人とも腰が抜けるまでヤr『さっさと話をしろ、馬鹿』むがっ! オ
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