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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………3
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最悪な状況だった。分断された上に、護衛されるはずだったオットーとは逸れ、アリサの状態、そして何より俺自身が戦闘向きでは無い事が今の最悪の状況を物語っている。

「助けは来ないわよ。他は私の作った氷分身と戦闘中。脆いけど、直ぐに再生するし、戦闘力はオリジナルと引けを取らないわ」

となると直ぐに援護は期待できない。………ならば少しでも時間稼ぎをしなければ俺はいとも容易く捕まるだろう。

「その左手の剣は何だ………?」
「ああこれ?これは炎の魔剣フランベルジュ。ヴォーバルソードの対となる魔剣よ。………最も今はヴォーバルソードの力を最大限に発揮するために、私自身が凍らない様にするための触媒でしかないけどね。まあホッカイロと思ってくれればいいわ」
「ホッカイロ……?」
「例えが悪かったわね………まあ理解出来なくても構わないわ。別に理解しようと理解しなくてもやる事は同じだから………」

そう言うとゆっくり近づいていく01。

「くっ、アリサ逃げるぞ!!」
「え、ええ!!」
「逃がさないわ」

ヴォーバルソードをこちらに向けると、細い氷の山が真っ直ぐこちらに伸びてくる。

「IS質量転移!!」

アリサの手を引き走りながらISを発動。近くの自動販売機を盾にして攻撃を防ぐ。

「あらあら………」

代わりに攻撃を受けた自動販売機は一瞬で氷の中に捉えられ、氷のオブジェと化してしまった。

(あんなの受けたらアリサは……絶対に逃げなければ!!)

「次はこれで行くわよ?」

そう言うと01の頭上に水が集まり凍っていく。
それは1つだけではなく、小さい氷柱サイズの氷が溢れんばかりい増えていく。

「くっ、まずい!!」

直ぐに周りの物をかき集め、それで目の間に強固なバリケードを作った。

「逃げるのを諦めて守りに入ったのね。………でも果たして耐えきれるかしら?」

そう言ってヴォーバルソードをこちらに向ける。

「フリーズランサー!!」

そして頭上に出来た大量の氷柱が一斉に飛んできた。

「くっ!!」

アリサと共に逃げながらバリケードを作っていたが、氷柱のスピードは速く、とても逃げ切れるスピードでは無い。

「何とか建物を利用して………」

しかし誘導弾の様に操作できるのであれば建物の陰に隠れてもそれを避けて向かってくるかもしれない。

「いや、だがバリケードを避けて飛んでこないと言うことは誘導弾ではない?だけどそう思わせておいて………っ!!」

猶予は無かった。逃げながらも順次近くの物をかき集めてバリケードを作っているが、バリケードの作る速度が追いついていない。無限に続くかと思われるくらい、勢いの落ちない氷柱に押され始めていた。

そして段々とISの範囲内に
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