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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………3
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「ちっ!?」
「速いわね。正面から戦うのは危険そう……」
セッテが斬った01は話しながらドロドロと溶けていく。
「!?皆、外に!!」
シャイデの声に反応した皆は1番近いベランダへと駆け出す。
「えっ?嘘っ!?」
「アリサ、しっかり掴まって!!」
「ちょっと待って、待ってって!嫌あああああ!!!」
アリサの制止を聞かず、皆一斉にベランダから飛び降りる。
「メガーヌ!!」
ゼストの声と共に、空中に広い円状の足場が出来た。
「無茶するわね………」
シャイデの言葉と共に振り返ると、先程までいたマンションは氷の中にあった。
「これが魔剣の力なの……?」
マンション全体を包み込むように凍っており、かなり分厚い。
更にいつの間にかこの街全体を氷が覆っていた。気温もかなり低く感じ、真冬の国ような光景に皆が息を飲む。
「中にいたら終わってた………」
オットーの言葉に皆の顔が引き締まる。
「アハハハハ」
「フフフフ」
気がつくとすっかり囲まれていた。いや、不意に囲むように現れたのだ。
「01……!!」
皆同じ格好で同じ表情。手には皆同じように氷の魔剣、ヴォーバルソードを持っている。
「来るぞ!!」
01達は笑いながら襲ってきた。剣を振るうごとに冷気が漂い、気温がどんどん下がっていく。
「ううっ………」
「アリサ!!」
他の皆はバリアジャケット、コウは戦闘機人なのである程度の温度変化は平気だが、生身のアリサは違った。
「分散するぞ!」
そうゼストが叫ぶと同時に懐から小さいボールのような物を取り出し、それを握り潰した。
すると周囲を眩い光が包み込む。
「目眩まし?」
「眩しい眩しい!!」
「アハハハハ!!」
「フフフフフ!!」
光を受けて動かないでいる01達だが、狂ったように笑ったり、変に余裕があったりと不気味なままで本当に効いているのか分からない。だが逃げる事には成功した。
「アリサ大丈夫か?」
「うん、ありがとう………」
ここは高いビルに囲まれた細めの一本道で、逃げるのには難しい場所に逃げてきてしまった。
更にアリサはああ言ったが、身体は震えており、とても寒そうだ。
「取り敢えずこれ羽織っておいて」
「でもコウが………」
「俺は戦闘機人だし多少は大丈夫」
そう言って半ば強引に着ていたコートを着せる。
「後初めて皆が何とかしてくれるのを待つ間アリサが逃げられる場所を………!!」
「どうしたのコウ?あっ………」
2人の視線の先には右手に青白い剣、左手に炎の形を形取った様な少し歪な形をした剣を持った01が居た。
「お待たせ02。迎えに来たわ」
「01!!」
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