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DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter1「暮海探偵事務所へようこそ」
Story6:浮き上がる謎 潜入、セントラル病院!
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の顔を覗き込んでは、ベットに横たわる俺の“肉体(からだ)”と見比べる。
このままではマズいな、話題を変えよう…早急に。
「い、今調査しているのには、EDEN症候群についてともう一つ…カミシロの“黒いウワサ”についても調べているんだ。それについて何か―――」
「それは誤解です! 間違いです! カミシロも、EDEN症候群を治療したいんです…! そのために、こうして特別治療室だって用意した……専門医たちが、治療法をずっと研究し続けています…!
EDENのせいで、誰かが不幸になるなんて…あっちゃダメなんです…! 何とかしなきゃいけないんです……私が…!」
私が…? と彼女の言動に疑問を覚え、それについて聞こうとしたその時だ。再び、デジヴァイスに通信が入る。相手は、暮海さんだ。
『会話の弾んでいるところを邪魔してすまないが…招かれざる客の登場だ』
「招かれざる客…? それって一体……」
「―――こんにちは、警備員さん♪ お仕事、お疲れ様〜♪ ァン♪ 今日もイイオトコね?(ハート)」
瞬間、背中をゾゾゾッと悪寒が走った。
人の神経を逆なでするような、それでいてなんというか…なんかエロい声が、入口の方から聞こえてきたのだ。
「り、リエさん…?! 今日は来ない筈なのに…!」
「リエ…さん…?」
「―――警備員さんのたくましい大・胸・筋…ッ。リエ…見てるだけでドキドキしてきちゃう…ッ。あ〜ん、我慢、で・き・な〜い…ッ、ツンツンッ、ツ〜ンッ」
「き、『岸部』様…! 仕事中ですので…ッ」
「アン、おカタいのね」
……くっそ、ダメだこの声…なんかむず痒くなってきやがった…! 背中痒いッ…!
『「岸部リエ」…“背後”のお出まし、か。カミシロの上役が、何しに来たのか気になるが……必要な情報は手に入れた、長居は無用、そこを出なさい』
「で、出なさいって言われたって…!」
『おっと、私の方にも来客だ。では、ロビーで落ち合おう。慌てず騒がず、な』
暮海さんはそう言うと早急に通信を切った。カミシロの上役『岸部リエ』…今見つかると、こっち側に来た方法を吐かされそうだ…!
「隠れて、早く!」
「お、おぅ…サンキュー!」
黒髪の彼女の言葉と仕草で、制御室に逃げろと言っているのが分かった。今はそこしか隠れる場所がない。そう判断した俺は、迷わず制御室に飛び込んだ。
こちらの扉が閉まるとほぼ同時に、入口付近の扉が開く音が聞こえた。幸い、扉には向こう側が見えるよう、一部ガラス張りの場所があったため、そこから向こう側の様子を伺った。
「『悠子』ちゃ〜ん、お・げ・ん・きぃ〜?」
「リエさん…今
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