第3章 リーザス陥落
第44話 悪魔と契約
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片を拾い上げると、かなみの前の地面に置いた。
「そうですね。悪魔なら兎も角……神様ですから。私もこの欠片だけにしておきます」
「ああ」
ユーリとかなみもその欠片を踏んづけた。
すると、どうやら結界を超える事が出来る様になったようだ。
「壊したのは、ランスです。私たちは何もしてません……」
かなみは、南無南無〜っと拝みを入れる。
別に信仰心があった訳でも無いが、こう、神々しく光っている物は初めてだったから、思わずしてしまったようだ。
「まぁ、形有る物いつかは壊れるものだ……悔いても仕方ないだろう。俺たち以降に踏む者もいなくなったと考えたらいい」
「そう……ですね」
かなみも、ユーリの言葉に頷いて先へと進んだ。
そして、誰もそこにいなくなったその時だ。光の粒が部屋を照らした。それは、どうやら、飛び散った破片の一つ一つが光ってるようだ。
光が一つに集まったその時。
『……許さん。あのランスとかいう男、絶対バチを与えてやる……』
恨みつらみの声が部屋に響いていた。奇しくも、ランスのおかげで、他の3人は陰ってしまったようで、目をつけられなかったようだ。これは、ある者にとっては僥倖なのである。
〜悪魔回廊 D層〜
結界を越えた先。ワープをした先に進む一行。
「さて、ここからが悪魔の通路の本番よ。この先にはリターンデーモンの住処になってるわ」
「リターンデーモン……ああ、あのリターンを使ってくるヤツか」
「そのまんまではないか! 馬鹿者、もっとわかりやすく言え」
ロゼとユーリはリターンデーモンについては知っているようだが、他の皆は知らないようだ。ロゼが説明にはいる。
「ん〜、リターンデーモンって言うのは、戦闘力こそは無いけど、戦うとなったら、厄介な相手なの。戦おうとしたら直ぐにユーリの言った『リターン』を唱えられて入口まですっ飛ばされてしまうのよ。無限ループって思えばいいかしら?」
「えっ! そんな……、ここから先に進めないって事ですか?」
「方法は無いわけではないわよ? リターンデーモンは、女を抱く事でその女の最高潮をエネルギーに換えて摂取するの。つまり……」
「絶対イヤっ!!」
「わ、わたしも嫌です〜……」
ロゼの言葉に絶句してしまうかなみ。それも無理はないだろう、戦わずして回避する。ある意味、無敗の相手なのだから。そして、解決方も女性陣皆嫌がった。
ロゼは殆ど答えを言っているのだから。
つまるところ……、女の身体を差し出したら、通れると言う事。身体を使わなければならないと言う事なんだから。
「まぁ……別に問題はない」
「ユーリなら、そう言うわね。ここからは別行動と行きましょう。ここをまっ
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