第3章 リーザス陥落
第43話 奪われたリーザスの要と窮地のカスタム
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……って、シィルちゃんは手紙を読んでるだけだろ? その怒りは差出人の為に取っておけ。……十中八九、と言うか間違いなくローラだとは思うが」
「ふんっ!! なら、許してやろう。いいから続きを読め」
ランスがそう言うと、シィルは意を決する様に頷いた。そして、改めてランスに。
「……怒らないでくださいね」
そう言っていた。
ランスは、表情は怖いがとりあえず了承した様だ。
「『軽蔑するランスへ。 聖剣と聖鎧は、私が盗んでやったわ! 困っただろう、ばーか。後、名前が判らない女と男! ウー君を殺した償いは絶対にしてもらうんだから!』」
「おいコラ!! シィル! 貴様、ご主人様に向かって、ばーかとはなんだ!! お仕置きをしてやる!」
「ひんひん、あーん。だから、私は手紙に書いてある通りに読んだだけなんですよ……」
「はぁ……、とりあえず名前が知られてなくて良かったな。知られてたらヒトミにも危害があったかもしれないしな」
「む? おいユーリ、ヒトミとは誰のことだ??」
ランスはユーリの言葉に反応した。
ヒトミと言う名前から、女の子をイメージしたのだろう。その想像は間違いないが、こんな時でさえそう言う所にはまっ先に反応するのは、呆れるを通り越して流石だ。
「さてはお前、誰かを誘拐して家で非道鬼畜な真似をしているな?」
「お前じゃないんだ。馬鹿言うな」
「なら、なんだと言うのだ」
「はぁ……今はそれどころじゃないだろうに」
ユーリはため息を吐き説明に入る。言わないと五月蝿いのが判りきっているからだ。……勿論虚実を混ぜて。
「ヒトミと言うのは、オレの《妹》だ。……歳は10歳のな。今度、カスタムのミルにでも紹介しようかと思ってる。友達になれたら良いと思ってな? なんなら、ランスも遊んでやってくれるか?」
「バカ言え、オレ様の許容範囲は、15からだ! それに、お前、ロリコンだったのか? いや、シスコンか」
「……言っておくが、襲うのは、許容しない。それに、お前に何言っても明後日方向に帰ってくるのはわかってるから、さっさと続きだ。続き。シィルちゃん。差出人はやっぱり?」
ユーリはそうシィルに聞くと……シィルはゆっくりと頷いた。どうやら、想像の通りで間違いないということが明らかになったのだ。
「あ、はい……、間違いなく、差出人はローラ・インダスさんです」
「やはり、オレ様の推測通りか! 恩を仇で返しやがって! 後100回は犯してやる!!」
「だから、なんで恩なのよ! ローラからしてみれば、恋人が奪われた上にランスに犯されたのよ? 怒って当然! やりすぎだわ!」
「ふん! オレ様のする事に口出しをするな! それに、お前はリーザスがどうなっても良いと言うのか?」
「うっ……」
ラン
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