第3章 リーザス陥落
第43話 奪われたリーザスの要と窮地のカスタム
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ーが主流となりつつあるが(真知子と優希だけかもしれないが)、一昔前はこう言った生の声と情報魔法が主流。魔法に関しては、高位の使い手じゃないと、精度が上がらない為、主に口コミが一般だったのだ。
そして、酒場の中では、繁盛しているようで、沢山の客で賑わっている。これは良い情報もあるだろうと思えたが……、繁盛している理由が直ぐに判ることになる。
「あ、ランス様、私、レモンティーがいいです」
「私はどちらかと言うとほうじ茶が……」
「おいおい……まぁ、簡単な息抜きと言うか休息は必要だがな」
ユーリは止める事はせずに苦笑いをしたが、ランスはそうはいかなかった。
「馬鹿者! くつろぎに来たんじゃないぞ! 情報を集めるんだ!」
なんともまぁ、珍しい光景だが それは、好ましい事でもある。だが、その次の瞬間だった。店員が案内に来てくれたんだろうけれど。
だが、問題はその姿だった。
「いらっしゃいませ〜、お客様3名ですね?」
ランスはその姿にデレデレに鼻の下を伸ばしていた。
「でへへへへ……すばらしい店ではないか!」
「………ここは、そう言う系列の酒場だったのか?」
「ちょ、ちょっと! あなた、なんて、淫らな格好をしてるのよ! ゆ、ユーリさんも見ないでください!」
「むげっ!? もがっ!!」
かなみは、思わずユーリの目と口を塞いだ。
……と言うか何故口も?と思ったが、口を塞がれてしまったユーリには聞くことができない。シィルは、慌てて店員さんに教える。
現在どういう姿でいるのかを。
「あ、あのぅ……パンティ、履き忘れてますよ」
だが、その事にも、意に介さない様子だ。と言うか、それが狙いだとか。
「くすくす……、良いの良いの。当店ではお客様サービスの一環としまして、チラリサービスを実施してますので。いつも好評を頂いております」
「チラリサービスって……」
「ぐふふ……いや、実にすばらしい。この店の店長はじつにいいやつだな」
「チラリどころじゃないじゃない!」
かなみは、その姿に思わず突っ込みを入れてしまっていた。
脚を高く上げているのだが、見せつけていると言うのが正しいだろう。だが、かなみさんは忘れてしまっているようだ。
「もが……もが……(息っ!息が……)」
「……あ」
かなみは、漸く思い出すことができていた。
ユーリの口を覆ってしまった時、口だけではなく鼻も塞いでしまった為、呼吸が出来ないのだ。
酸欠の症状が出だしてしまってるユーリ。唇が紫色に変色をし始めている。
「すすす、すみませんっ!!!」
「ぷはぁっ!!」
かなみは慌てて手を離した。
「はぁ……はぁ……、勘弁してくれよ……、マジで
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