ターン33 光の結社とアカデミア−2F−
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元の炎に戻り、それすらもあるかなきかの風にちぎれて消えていく。自分の最上級モンスターが自分のカードで破壊されたにもかかわらず、葵はそれを満足げに見送っていた。
「魔法カード、おろかな埋葬を発動。デッキから機甲忍者アクアを墓地に送ります。さらにカードを2枚セットし、ターン終了です」
「私のターン、ドロー」
「ではこのスタンバイフェイズ、カードの効果で破壊されたガルドニクスの効果発動!不死鳥は墓地から蘇り、フィールドに存在する自分以外のモンスターをすべて破壊します!」
火山の中で溶岩が盛り上がり、その中から圧倒的なまでの熱量をものともせずに不死鳥が再び舞い上がった。その動きが噴火寸前の火口を刺激し、限界を超えた溶岩の奔流が噴火となってフィールドのモンスターに敵味方関係なく一斉に襲い掛かった。先ほどの炎の羽とはわけが違う破壊力に、骨の塔の全てが呑み込まれて蒸発していく。
「きゃあっ!」
「当然私の忍者も破壊されますが……この瞬間にトラップカード、火霊術−「紅」を発動!炎属性のフレイムをリリースすることでその元の攻撃力、1700のダメージを与えます!」
溶岩に飲み込まれる寸前、フレイムが腰に差していた手裏剣を投げつける。回転しながら飛ぶそれは空中で火を放ち、燃えながら夢想の周りに着弾する。
夢想 LP3700→2000
「私のせっかくのロックが……残念。ワイト夫人やピラミッド・タートルと共有できるブロークン・ブロッカーで精気を吸う骨の塔を召喚して攻撃ロック、悪くない手だと思ったんだけどなあ、だってさ。また改良は考えるとして、今はゾンビ・マスターを守備表示で召喚するんだって。さらにそのまま効果発動!手札のモンスターをコストに、自分か相手のレベル4以下のアンデット族を蘇生させるみたい。私はワイトプリンスを捨てて、今捨てたワイトプリンスをそのまま特殊召喚だってさ」
ゾンビ・マスター 守0
ワイトプリンス 守0
「ワイトプリンス、あのカードは……」
「気づいたとしてももう止められないよ、って。ワイトプリンスは墓地に送られた時、手札とデッキからワイト及びワイト夫人を墓地に送る効果があるからね、デッキから1枚ずつちゃんと墓地に送らせてもらうよ、だって。カードを1枚伏せて、ターンエンドだってさ」
葵 LP4000 手札:1
モンスター:炎王神獣 ガルドニクス(攻)
魔法・罠:1(伏せ)
場:バーニングブラッド
夢想 LP2000 手札:3
モンスター:ゾンビ・マスター(守)
ワイトプリンス(守)
魔法・罠:1(伏せ)
「本当はHANZOあたりが欲しかったんですが、これはこれでいいでしょう。機甲忍者エアーを守備表示で召喚します」
フレイムとは違い全身を
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