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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン33 光の結社とアカデミア−2F−
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「………?」

 彼女には聞き覚えのない単語に黙って首を振ると、やれやれ、という風にため息を1つする。

「先輩ならこの話題にも嬉々として付き合ってくれたんでしょうけどね、まああの人と私の趣味がやや古いのはお互い自覚してますよ。それはともかくとしてこの術ですが、要するに今見せたように相手が技を掛けた次の瞬間、技を掛ける側と掛けられる側が入れ替わる術のことです。だいぶ効いたでしょう?」
「……ゴブリンゾンビが戦闘破壊された時、デッキから守備力1200以下のアンデット族を手札に加えられるんだって。守備力0のゾンビ・マスターを加えてカードを1枚セット。ターンエンドだってさ」

 葵 LP4000 手札:3
モンスター:炎王神獣 ガルドニクス(攻・変化)
      機甲忍者フレイム(攻・強化蘇生)
      悪シノビ(攻)
魔法・罠:忍法 変化の(ガルドニクス)
     強化蘇生(フレイム)
 夢想 LP3700 手札:4
モンスター:精気を吸う骨の塔(守)
      精気を吸う骨の塔(守)
魔法・罠:1(伏せ)

「さてと、私のターンですね。おや、面白いカードを引きました。せっかく順逆自在を見せたんですから、お次は当然これでしょう。転所自在の術……それはリングを自在に変えることのできる術。炎の海でも溶岩でも、果ては煮えたぎる火口にでもです。フィールド魔法、バーニングブラッド発動!炎属性の攻撃力は500ポイントアップし、守備力は400ポイントダウンします」

 フレイムが自身の装束を脱いで素早く広げると、なんとその布が明らかに人間サイズのフレイムが着ていたとは思えないほど遠くまで広がり、完全にフィールドを覆い尽くす。いかなる仕掛けが施されているのか布であったはずの装束は完全に地面の質感へと変わり、フィールドの中央には今にも噴火しそうな火山の火口がぽっかりと口を開いていた。

 炎王神獣 ガルドニクス 攻2700→3200 守1700→1300
 機甲忍者フレイム 攻1800→2300 守1100→700

「だけど、私の場にはもう骨の塔によるロックが完成してるよ、ってさ。攻撃力ばかりいくら上げたって私に攻撃は届かない、って」
「そんなことは百も承知です、ですが私のモンスターの攻撃力は確かに上がりました。いいんですよ、このカードを除去しても?私としては確かに痛手ではありますが、他のカードではなくこのカードのために除去を使わせたと思えば悪い結果ではありませんし。そして魔法カード、機甲忍法ゴールド・コンバージョンを発動!自分フィールドの忍法をすべて破壊することで、カードを2枚ドロー!そして変化の術によりその姿を保っていたガルドニクスは、術が切れると同時に破壊され墓地へ送られます」

 ガルドニクスの姿が
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