ターン33 光の結社とアカデミア−2F−
[4/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
吸う骨の塔の、他のアンデット族に攻撃をさせない効果2つぶんによる攻撃のロックですか。単純ながら厄介ですね。まあいいでしょう、カードを2枚伏せてターンエンドです」
両脇にそびえ立つ骨の塔の間で、夢想がカードを引く。ちょうど人魂の1つが飛んできて、そのカードを照らし出した。
「ゴブリンゾンビを攻撃表示で召喚するよ、ってさ」
骨と骨の隙間を縫うようにして、剣を持つ小鬼のゾンビが素早い動きで駆けてくる。
「バトル、ゴブリンゾンビで悪シノビに攻撃!」
ゴブリンゾンビ 攻1100→悪シノビ 攻400
「悪シノビが攻撃表示で攻撃を受けるとき、私はカードを1枚ドローできます。さらにこのバトルフェイズにリバースカード、強化蘇生を発動!私の墓地に眠る機甲忍者フレイムをレベル1、攻守を100上げて特殊召喚します!」
足元に広がる骨の平野の一部がいきなり爆ぜ、炎を纏った赤の忍者が骨をまき散らしながら飛びあがる。
機甲忍者フレイム 攻1700→1800 守1000→1100 ☆4→5
「モンスターを蘇生しても……ああ、そういうこと、ってさ」
「さすがに察しがいいですね。その通り、バトルフェイズ中に私の場にモンスターが増えたことによって攻撃の巻き戻しが発生します。それでも攻撃をしますか?河風先輩」
また攻撃宣言をすれば、その瞬間に悪シノビの効果によりさらなるドロー加速を許してしまう。それでも攻撃するのか、との問いに、ニコリと笑って答えて見せた。
「ゴブリンゾンビで悪シノビに改めて攻撃、ってさ」
ゴブリンゾンビが剣を振り上げたところに、悪シノビが隠し持っていた短刀を振るいその軌道をそらす。しかしその動きはフェイク、剣を手放したゴブリンゾンビが側転で距離を取ろうとした悪シノビの体を担ぎ上げるとそのまま助走をつけ、勢いよく叩き付けようとする。これぞ、プロレス技で言うところのカリフォルニアクラッシュである。
「そのあくまでも前のめりな戦闘姿勢、さすがに迷いのない判断ですね。ですが、私もここで引くわけにはいきませんので。悪シノビの効果でドローしたのちに伏せておいた速攻魔法、巨影虚栄を発動!これで悪シノビの攻撃力は1000アップです」
スピード、角度、共に完璧な攻撃。だがその体が骨に叩き付けられる寸前、2者の体が一瞬消えた。その次の瞬間、悪シノビがゴブリンゾンビをボディスラムの体勢に担いで走っていた。技を掛ける側と掛けられる側が反転したことに気づいて逃れようとするゴブリンゾンビのあがきもむなしく、その体が地面に叩き付けられた。
ゴブリンゾンビ 攻1100(破壊)→悪シノビ 攻400→1400
夢想 LP4000→3700
「ねえ河風先輩、順逆自在の術……って言葉、知ってますか?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ