第十二幕その三
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「大きいわ」
「この人達とです」
「白虎さんと朱雀さんもよね」
「来られますので」
「その人達も大きいわよね」
「うん、大きいよ」
その通りだとです、青龍がドロシーに答えました。
「二人ももうすぐ来るからね」
「わかったわ、じゃあね」
「その時にあらためて挨拶するから」
四匹全員が揃った時にというのです。
「宜しくね」
「わかったわ」
ドロシーは青龍の言葉に頷きました、そして。
今度は西からです、玄武と同じ位大きな白い虎がお空を駆けて来ました。
南からは赤いとてもみらびやかな鳥が来ましたがその鳥を見てです、ドロシーはまた神宝に尋ねました。
「フェニックス?」
「そうですね、ただ」
「ただ?」
「中国ではフェニックスを鳳凰って呼んでいまして」
「その鳳凰の中でもなのね」
「南を司るものが朱雀と思って下さい」
こうドロシーに説明しました。
「要するに」
「フェニックスということは」
「はい、そうです」
「成程ね」
ドロシーも納得しました、勿論その朱雀の大きさも玄武と同じ位です。その巨大な獣達が勢揃いしてでした。
あらためてです、皆に挨拶をしたのです。
「私が青龍だよ」
「僕が玄武の亀だよ」
「私が玄武の蛇なの」
「僕は白虎というんだ」
「私が朱雀よ」
「わかったわ、私がオズマよ」
オズマが皆を代表して四霊獣の皆に応えました。
「オズの国の国家元首よ」
「そうだね」
青龍がオズマに穏やかな声で言葉を返しました。
「これからはね」
「貴方達もオズの国を守ってくれるのね」
「それに姫もね」
オズマもというのです。
「そうさせてもらうわね」
「私のことはね」
「いいんだ」
「ええ、私には魔法があるから」
だからだというのです。
「オズの国をね」
「姫を守る分を」
「そう、守ってね」
「じゃあそうさせてもらうね」
「お願いするわ」
笑顔で応えたオズマでした、そしてです。
そうしてでした、オズマは今度はこう言いました。
「じゃあ今から」
「今からですね」
「パーティーですね」
「皆で」
「ええ、はじめましょう」
こう笑顔で言ってでした、そのうえで。
皆で楽しくパーティーをはじめました、その中で。
教授は四霊獣達にです、あらためて尋ねました。
「一ついいかな」
「何かな」
「貴方達は相当な力があるね」
「神様の力のことかな」
「うん、その力でその姿以外にもなれるのかな」
「なれると言えば?」
「見てみたいけれどいいかな」
こう尋ねたのでした、応対しているのは青龍です。
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