PHASE-03 予兆の砲火
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ます!進路イエローアルファ!」
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「大佐!」
「すまん、遊び過ぎたな」
「敵艦、なおも接近!ブルーゼロ、距離110!」
「かなり足の速い艦のようです。厄介ですぞ」
「ミサイル接近!」
「取り舵、かわせーっ!」
イーゲルシュテルンが小型ミサイルを撃ち落としていく。
「…両舷の予備燃料タンクを、分離後爆破!アームごとでいい!鼻っ面にくらわせてやれ!同時に、上げ舵35、取り舵10!機関最大!」
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「ボギーワン、船体の一部を分離!」
ネオの指示通りタンクが分離され、ミネルバ正面に迫る。
「撃ち方待て!面舵10、機関最大!」
二つのタンクがミネルバ正面にぶつかると同時に、大爆発を起こす。
「きゃああああああああああああっ!!」
「ううううっ!」
メイリンが悲鳴を上げ、タリアが唸る。
その衝撃は艦全体に伝わり、現在カガリの手当てをしている医務室やMS格納庫も例外ではなかった。
「なに!?」
「うわああっ!!」
「ブリッジ、どうした!?…チィ!」
「くっそおおおおお!!」
シンは衝撃が止まない中、すぐにインパルスのコクピットへ向かった。
「敵艦の位置は!?」
「待ってください、まだ…」
「CIWS起動、アンチビーム爆雷発射!…次は撃ってくるわよ」
「見つけました!レッド88、マーク8チャーリー。距離500!」
ブリッジに連絡がつかないことから、レイがブリッジに入ってくる。
「議長…!」
ギルバートは、険しい顔でレイを見据えていた。
「やってくれるわ…こんな手で逃げようだなんて」
「だいぶ手ごわい部隊のようだな…」
タリアがギルバートへ振り向く。
「ならばなおのこと、ここで逃がすわけにはいきません。そんな連中に、あの機体が渡れば…」
「ああ…」
「今からでは下船いただくこともできませんが、私は、本艦はこのままアレを追うべきだと思います。議長のご判断は?」
「私のことは気にしないでくれたまえ、艦長。私だってこの火種、放置したらどれだけの大火になって戻ってくるか、それを考えるのは怖い。アレの奪還、もしくは破壊は、現時点での最優先責務だ」
「…ありがとうございます。トレースは?」
「まだ追えます!」
「では、本艦はこれよりさらなるボギーワンの追撃戦を開始する。進路イエローアルファ、機関最大!」
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『全搭乗員に通達、本艦はこれより、さらなる追撃戦を開始する。この度は思いもかけぬ初陣となったが、これは非常に重大な任務で
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