暁 〜小説投稿サイト〜
WATCH DOGS 〜in RIDER WORLD〜
PHASE 19 潜伏地を求めて
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「まさかあいつが…裏切っていたとは」
話を聞いたジョルディが
頭を抱えながら言う
「残念ながらな
まあ、そこまで長い付き合いでもないから
いいだろ…」
「問題はそこじゃない気が…
それより遺体についてたあのベルトはどうした?
どっかに渡すとか言ってたが…」
「ベルトはユグドラシルの知り合いに
渡しておいた」
「ユグドラシル?何でまた?」
「ちょっとな…」
そう呟いた翔の手には
戦極に渡された
拡張用のメモリが2つあった
「で、どうする?
例の男に連絡は?」
「今からする
これ一回で場所をつかめれば
いいが…」
早速ガイに連絡を入れる
プルルルルルルルルルルルル…ガチャッ
相手が出る
それと同時に逆探知用の機器を起動させた
「私だ」
「言われた仕事は成し遂げた」
「ほう…思ったより早かったじゃあないか」
「そこで早速明日人質との交換をしたい
「明日?
今すぐじゃなくていいのか?」
「今の俺は沢芽市離れたところにいる
全力で急いでも着くのは明日だ」
適当な理由で
少しでも交渉の日時を先にする
それまでに相手のいる場所に突入しなければならない…
「…よかろう
ではまた明日、場所を連絡する」
「今すぐにはダメなのか?」
「ああ…私も今別の場所にいてね…」
「ダメか?」
「ダメだ」
「そうか…わかった」
「さらばだ
明日のためによく眠れよ…」
ブツッ
「どうだった…?」
「ダメだ、奴らの拠点はわからなかった
ただ…」
今の電話の内容を解析する
するとガイの話している向こう側から
とある声が聞こえた
「ガイ様…ミスタークインがお待ちです…」
「クイン…あのホテルの経営者か」
クインとは、
ここ数年の間に
海外から沢芽に一気に進出してきた
リゾート系の企業の経営者だ
その裏ではあまり表沙汰にはできない組織と繋がっているという
黒い噂もある
「おそらく、今ガイの野郎はここにいる
クインと話すためにな…
クインが何かしらの情報を握っている可能性がある
とりあえずここに向かうか」
「そうか…こちらも出来る限りサポートしよう
で、あのお前の連れはどうした?」
「隣の部屋だ
何だか調べることがあるとか…」
あの男は必ずこの街にいる…
だがどこだ?やつはどこにいる?
手元にある地図に印をつけながら
蓮司は考える
やつは許さん…
この手で必ず裁いてやる…
ピロロロロロロ…
電話を取ると、
相手は任務のオペレーター、キャロルであった
「よぉ、キャ〜ロルン、久しぶりだな
何の用だ?」
「その呼び方、しばら
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