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戦姫絶唱シンフォギアM〜ほぼ無敵が転生したそうです
28話 恐怖
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今の俺に近づいてもらいたくない
 自虐的だ。心配してくれる響にこの対応はあんまりだろう
 伊吹には、太陽のように明るいままの響のまま生きてほしい。ただそれだけだ
 だから、響には離れていてほしい。どんなに自分が苦しんでも、辛く、痛く、悲しくても

響「嫌だよ、また伊吹が離れちゃう」
「.....そんな事無い」

 響の言葉に少なからず動揺してしまったが、否定の言葉を響に伝えた

響「知らない間に伊吹は私達から離れちゃう。そんなの嫌だよ」
「そんな事無い...今までどんなに苦しい状況でも覆してきただろ?だから大丈夫だ」

 子供に言い聞かせるように響に言った
 視界が歪み始めているが、フォニックゲインを駆使し、歪みは無くなった

響「悩み事があるなら、私に話してよ、クリスちゃんも、翼さんも、調ちゃんも、切歌ちゃんも、マリアさんも。
皆伊吹の悩み事を聞いてくれるよ、私だって色々悩み事を聞いてもらってるからね」

 響の暖かく、優しい言葉に涙が溢れそうになったが
 伊吹は響に嫌われる為に 

「人殺しでもか?」
響「え?」

 もういいんだよ、人殺しと話す義理はねえよな?
 俺の言葉に驚き、俺は不気味に笑いながら言葉を続けた

「俺は人を50人惨殺した。全て思い出したよ、どんな方法で惨殺したのかもな」
響「嘘....だよね?.....伊吹はそんな事していないよね?」

 響は俺を信じているようだが、俺は50人殺しの殺人鬼だ
 どんな理由があろうと人は殺してはいけない.....憲法によって決まっている

「よく殺人鬼と喋っていられるな?俺がその気になったら響の首元を一瞬で切ることも簡単なのによぉ」
「もし、俺が響の首元を一瞬で切る事は無いとかそんな平和ボケなオツムしてんなら、脳ミソいじるゾ?」

 狂気の笑みで響に問いかけた
 響の考えはこうだろう。伊吹は人殺しじゃないと
 その考えは大間違いだ。俺は人を殺した。その答えだけは間違いない

響「伊吹はそんな事を本当に思っていない。分かるよ、だから」
響「ッ!」

 響の思考に自分の首元が切られる映像が頭に流れ込んできたが
 響は微動だにしなかった

 伊吹は一瞬でベッドから降り、手に金属製のナイフを創り、響の懐に入り、ナイフで響の首元を切ろうとしたが
 切れなかった

 切る一歩手前に手が何故か止まり、左手を見ると
 手が震えていた

 ははははは、何で止まるんだよ。後戻り出来ないようにしたいのに
 動けよ、動けよ、動け、動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け!!
 何度左手を動かそうとしても、動かなかった

響「伊吹.....私は信じてるからね」
「ッ!」

 たった一言、信じてる
 
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