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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
十七話 ー襲撃犯、ですー
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「おーい、ますみ〜ん!」

 学校が終わり、下校しようと校門を出ると見慣れた後ろ姿を発見し、声をかければ物凄い剣幕で睨みつけられる。余談だが、真澄に睨みつけられ隊などという可笑しなファンクラブまであるらしい。

「……一緒に帰ろ?」

 珍しく私から誘ってみると意外だ言わんばかりに真澄の顔に現れる。
 いつもなら、学校が終われば自然な成り行きで一緒に下校する流れなのだが、ここ最近は気付けば私一人置いていかれている。
 最近のトレンドや、スイーツとか……。その他にも色々と話したいこともある。だが真澄は気まずそうに目を伏せると断られてしまう。

「え……、ちょ、待ってよ!」

 私を避けるようにして行こうする真澄の腕を半ば反射的に掴んだのだが、思い切り腕を振り払われ、体勢を崩しドテッと尻餅をついてしまう。そして、真澄は、私を見下すと、衝撃的な言葉を発する。

「しつこいのよ!」
「え……?」

不意に浴びせられた怒声に一瞬我を失う。
真澄はしまった、と表情に一瞬だけ出るがすぐに鋭い視線を私へと向けてくる。そして、少しの間を置き、重々しい雰囲気を醸し出し、口を開く。

「今まで仲良しごっこしてきたけど、所詮、私とあんたは敵同士なのよ!これ以上、関わらないで!」
「……え」

 仲良しごっこ?敵同士?

 思わず自分の耳を疑いたくなる様な言葉の羅列に思考が完全に凍結する。

「え……ちょっ!」

 そして、正気に戻り、再度呼び止めようとした時には既に友人の背中は遠くなっていた。

『ありゃりゃ〜、フられちゃいましたね〜』

 なんなら私が慰めてあげましょうか、もち夜の方も大歓迎ですよ!といつもの軽い調子で絡んで来ながら、デスガイドが側に現れる。

『……けど、最近おかしいですよね、真澄さん。普通、あんな風に距離を置くような事はしないはずですし。それに、クラスでも何か、焦っているような感じがしましまたね』
「……それは、私も思った」

 急に真剣な声音になったデスガイドだが、彼女の意見には同意する。普段なら私含め仲の良いグループで談笑でもするのだが、ここ最近は近寄り難い雰囲気を出しているのだ。
 しかし、真澄がこうなってしまった原因が思い浮かばない。

「おい、優希じゃねえか」
「……ん?」

 思考にふけっていた時、不意に背後から声をかけられる。どこかで聞き覚えのある声だが……、

「……なんだ、沢蟹か」
「カニ??沢渡、様だ!」

 素早いツッコミを返して来たのは、いつしかの沢渡 シンゴだった。肩に制服を引っ掛けるとなんともキザなポージングで私の前に立つ彼だが、何か足りない気がする。

「あーー……、取り巻き'sは?」
「ん……、あいつらは赤点取って学校で補習だ
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