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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第15話 ラフコフ討伐戦
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す。

「すまん。カゲヤ」

「気にするな。それより1人か?」

「あぁ。さっきまで一緒だったけど混戦でバラバラになったんだ」

「アスナなら真横で戦ってる。サキ達は知らないか?」

「サキ達ならkobの奴と奥の方に行ったぞ。なんか幹部が奥にいるとか言ってたけど…」

「!?何故止めなかった!」

カゲヤはキリトに向かって叫ぶ。
キリトは少し驚きながら返す。

「止めようにもすぐに奥の方へ行ったから…」

「まずいな……キリト、お前はアスナと一緒にここを制圧しといてくれ。俺は奥の方へ行く。それとアスナにも伝えといてくれ。気をつけておけ、と」

カゲヤの言葉にキリトは疑問に思いながら言う。

「気をつける?何にだ?」

「裏切り者がいるかもしれない」

「!?」

カゲヤの言葉にキリトは驚く。

「あくまでいるかもしれないという予測にすぎない。だが、一応注意しといてくれ」

「わかった」

そう言うとキリトはアスナの所へ、カゲヤは奥の方へ向かった。







真っ暗な道をカゲヤはただひたすら走る。
後ろからの光しかなく進むたびに暗くなる。
それにつられるようにカゲヤの中で不安が募っていく。
だが、カゲヤはそれを振り払い加速してスピードを上げる。
十数秒進んだ先にようやく光が見えた。
カゲヤはより一層スピードを上げ、加速する。
カゲヤは通路を出ると光の眩しさに目を細める。
通路の先には広場の半分ぐらいの小さい広場のような場所に出た。
そして、小さい広場の中央には数名のプレイヤーがいた。

「随分遅かったね〜、カゲヤ君。時間切れだ」

その中の1人がカゲヤに向かって言う。
カゲヤはそのプレイヤーを知っていた。

「エヴァンス、それはどういう意味だ?それに何故お前がラフコフの奴らと一緒にいる?」

エヴァンスはkobに入っており、実力もあった。
それにサキやセレッソ、アスナと仲が良かった。
勿論カゲヤとも。
カゲヤはエヴァンスを睨みながら言う。

「それは勿論私がラフコフのメンバーだからだよ。そして時間切れはそのままの意味だ」

その言葉と共に周りにいたラフコフ達が退く。
それによって、ラフコフ達に囲まれて隠されていたものが露わになった。

「!!!」

サキとセレッソが麻痺状態で倒れていたのだ。
ただ倒れているだけならよかった。
だが、サキのHPは半分をきっておりセレッソに至ってはHPが1割も残っていなかった。

「カゲヤ君も早く来れば見られたのにね〜。面白かったよー、サキちゃんとセレッソさんの裏切られた時の顔…」

そこまで言うとエヴァンスは我慢の限界といった様子で笑った。
盛大に声を上げて嗤った。

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