第3章 リーザス陥落
第39話 襲撃の魔人サテラ
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ム。にげ……」
逃げろ、と言い続けるラークだったが、それでもノアはラークの身体を離さなかった。
恐怖したのは間違いないし、絶望もした。……それでも、ノアは選んだ。選択をしたのだ。
ラークを見捨てるくらいなら……と。
「キャハハハハ! ……む?」
サテラは、面白いものを見たように笑っていた。
弱い人間同士が慰めあう姿は滑稽に映るのだ。だが、その2人の場所の空間が歪んで見えたのだ。あれはいったいなんだ?とサテラは目を凝らしたその時だ。
『二刀煉獄』
何かが、訊えてきた。幾らもう戦闘は終わりに等しい状態とはいえ、シーザーやイシス、2体の巨体ガーディアンが動く音が反響しそれなりに、五月蝿い。小さな声、なのに……何故か、重く、訊こえてくる。まるで、地の底からから響いてくるかの様に。
シーザーとイシスの2人も気づいていた。いったい何だ? と左右を見ていたその時だった。
「剛斬!」
「グアアッ!!」
「ッッッ!!」
突如、何かが現れた。……そして、強大な何かを纏っており、2体のガーディアンを 吹き飛ばしたのだ。凄まじい金属音が洞窟内を反響し、響き渡る。
「……まさか、お前達がやられているなんて、思いもしなかったぞ。 ラーク、ノア」
「あ、ああっ……」
「ゆ、ユぅ……リ……」
ラークは、意識ももう定かでは無い状態だったのだが、目の前に来てくれたのがあの男だと判った。ノアも同様だった。死の恐怖から気を失いかけていたのだが 優しく力強い彼の声を聞いて、まるで意識の底から手を差し伸べられた様に、見る事が出来ていた。
「……なんだ? お前。と言うかどうやって、2人を弾き飛ばした? ただの人間が」
サテラは、その異様な光景に驚きを隠せなかった。
シーザーとイシスの事は誰よりも知ってる。その2人を一気に弾き飛ばしたのだ。2人は大丈夫の様だが、その力が異質であり、人間のものとは思えなかったようだ。そしてその時。
「こぉぉらぁぁ!! ゆーーりぃぃ!! オレ様に許可無くまた抜け駆けをぉぉぉするかぁぁ!!」
「ら、ランス様、無防備は危ないですっ!」
「ユーリさんっ! 大丈夫ですかっ!!」
その時、また人間が入ってきた事に戸惑ってしまったサテラ。
「今度は何だ?」
「む、むむ!! おおっ 中々の可愛いコちゃんではないか! がははは。さぁ、オレ様と楽しい楽しいSE○をしようではないか! オレ様のハイパー兵器で君を昇天をさせてやろう!」
突然入ってくるなり、変なポーズをとりながら 変な事を言ってくる男を見たサテラは さっきの男の異質さなどすっかりと頭から忘れさっていて、その代わりに頭の中に浮かんだのは1つの単語。
「……馬鹿?」
「バ
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