第3章 リーザス陥落
第39話 襲撃の魔人サテラ
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が命じた瞬間、ノアがそれを見てしまった瞬間甲高い悲鳴が洞窟に響き渡った。何をされるのかが判ったからだ。
「きゃああああああっ!!」
傷だらけの身体を無理矢理持ち上げると衣服を破いてノアの身体を、ノアの秘部を外気に晒した。
「いやっ……やめてぇぇっ」
必至に抵抗するノアだが、そのガーディアンの力は凄まじく抵抗もまるで意味を成さなかった。そして、ゆっくりとノアの身体を沈めていく。
その巨大な物で貫こうとする為に。
「の、ノアっ……!!」
ラークの脳裏でフラッシュバックが起こった。
この光景……嘗て以前に見た事があるのだ。あのカースAと対峙した時。
ノアが倒れてしまって、自身も傷を負ってしまって絶望した時に。その時 あの男が助けてくれた。
その後に言ってくれた言葉。
何も出来なかった自分の不甲斐なさを謝罪しながら言った時に言ってくれた言葉。
『守るべき者があったら、守りたい人の為なら人間っていくらでも強くなれるんじゃないか。それをラーク、お前を見て改めて良くわかった気がしたよ。……アイツは、オレ1人で倒したんじゃない。 ノアさんだって、傷ついた身体で オレや、お前を助けてくれたし。それにラーク、あの瞬間の、ノアさんを助けようとした時のお前は、凄かったんだぞ? まぁ、無我夢中みたいだったから、気づいていないかもしれないけどな』
そう言って笑っていた。自分は救う事が出来なかったから、説得力が無いが、とも言って苦笑いもしていた。いや、違う。まだ諦めていないとも言っていた筈だ。
――……あの男は言っていた筈だ。
ラークは思い出していた。あの男の強さを知って、どうすればそんなに強くなれるのかと、訊いた時のことを。
『最後の最後まで、諦めないこと。かな。……自分に守るべきものがいるのなら尚更だ』
そう、苦笑いをしながら言っていた。
……最後の最後まで諦めるない。力の残りの1滴まで、全ての力を出し尽くせと。
「ノアから……」
ラークの中に何かが芽生えた。
異形な姿をしている化物2体と異常な力を持つ女が1人。その絶望的な戦力差を前にして、心が折れかかっていたのに、彼の中で強く芽生えたのだ。
そう諦めない心。……そして 強大な敵に挑む勇気を。
「む?」
「ノアから離れろぉぉぉ!!!!」
もう戦闘不能で倒れ伏している筈の男から迸る気合。
驚いたサテラは、視線をラークに戻したのだが、既にそこにはラークは居らず。
「!!」
「うおおおおっっ!!!」
ラークはイシスの所にいた。その一撃はイシスの腕に命中する。
強靭な石のガーディアンの為、斬る事は出来なかったが
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