第3章 リーザス陥落
第39話 襲撃の魔人サテラ
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までこの場所にいた筈なのに、いつの間にかいなくなってしまっているのだ。忍者であるかなみが気づくまもなく、煙の様に消え去っていた。
「ユーリさんがいない!?」
「なにぃぃ!! ユーリのヤツ!! また抜け駆けするつもりかぁ!! 許さん、行くぞ!! シィル!かなみ!!」
「は、はいっ!」
「了解!」
駆け出すランスの後にシィルとかなみが続く。
ユーリが勝手に単独行動を取るとは思えない。でも、あの悲鳴も只事ではないと感じる。そして、ラークとノアと言う2人の実力を知っている彼だからこそ……何かを感じたんだろう。
〜リスの洞窟 地下3F〜
それは、悪夢だった。
突如、自分達の目の前に現れた3つの影。1つは赤毛の少女。そして2つは異形の姿。石でできたガーディアンだった。この洞窟でこんな連中がいる事など知らなかったし、まるで情報に無かった。
「ぐぁ……」
「ラークっ! ラークっ!! いやぁぁぁ!!」
ノアは、既にガーディアンの攻撃になす術も無く倒れ伏しており、身動きが取れない状態だった。出来るのはラークの無事を祈る事だけだった。……もう、立っているのはラークだけ。
戦況はこの上なく悪い。
だけど、いつも……ピンチを何度も切り抜けてこられたんだ。だから、ノアはラークが勝つと信じていた。信じていた……んだけれど。地に伏しかけているのはラークの方で、敵は全くの無傷と言う悪夢だった。
「きゃはははは! 思ったより弱いのね〜。やっぱり人間って弱すぎ! もっと楽しませてくれるのかなと思ってたのに、サテラ残念だわ」
ラークもなす術も無く肩膝をついた。剣を杖にしたおかげで倒れる事は無かったが、もう戦闘不能だと言う事は目に見えていたのだ。
「さ、サテラが勝ったんだからご褒美を貰おうか、さっさと聖剣と聖鎧、聖盾を頂戴。持ってるんでしょ?」
「ぐっ……、な、何のことだ。そんな武具……」
「サテラに嘘ついたら酷いわよ? 本当に弱っちい。……ま、所詮人間なんて、この程度か。さぁ、そろそろ吐いたらどうだ? ラークさん?」
「こ、殺すなら……殺せ……」
「嫌。そんなの、楽しくないし、ラークさんが嘘をつかないようにもっと楽しい事したげる。イシス」
サテラという人物が後ろに控えているイシスと言うガーディアンに声を掛けた。ゆっくりとその巨体が動く。
「きゃはっ! イシス、その女の子を虐めてあげて。ほら、女の子を虐めるのに最も最適なのはそれを入れてあげる事でしょ?」
サテラは、イシスの股間の辺りを指差した。
イシスは何も話さず頷くいたと同時に、その巨大な一物が姿を現れた。
「い、いやぁぁぁ! ラークぅぅっっ!!」
サテラ
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