暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第39話 襲撃の魔人サテラ
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も『どっかの規格外の馬鹿』だった筈。

『……ユーリさん、そのひt『がーっはっはっは!!』ッ!!』

 突然、大笑いをしながら、ランスが割り込んでくるように入ってきた。どうやら、話を訊いていた様だ。

『そーか、そーか。なら、次からはユーリに開けさせてやろう! おい、シィル! ユーリが代わってくれるぞ?』
『ゔ……』
『まーさか、ガキじゃあるまいし、怖いとかは言わないよなぁ??』
『ぐ……む!! な〜にマジになっちゃってんだよ! あんなの冗談に決まってるだろう? ランスより先に取ったら色々と五月蝿そうだって思っただけだ!』

 ランスが明らかにからかいに来たのがわかったユーリは、負けじとランスに向かってそう言う。
 安い挑発にも乗る事は確認済みだから。……ユーリ自体もある身体的特徴を言われたら 同じ位だって思うが。

『何をぉ!!』
『ふんっ!!』

 とりあえず、ランスものってくれたので、睨みあっている二人。そんな感じで、ユーリに宝箱開錠の権利を与えられたのだった(ムリヤリ)。



☆回想終了☆




「ふん……つまらんな。おいシィル。次からはお前が開けろ」
「あ、はい」

 ランスからは、ユーリの表情が変わった様には見えないし、あの後かれこれ3,4回開錠に成功しているから面白くない結果だったのだろう。もう、飽きてしまって シィルに変えるように指示をしていた。

「ふぅ……」
「お、お疲れ様です……」

 かなみはユーリの背中をひっそりと摩っていた。ランスにバレ無いように……。でも、何処か可愛くも感じていた。頼りになるユーリなのに、こう言うところも合って良いじゃないかと。かなみは感じていたようだ。

「……大丈夫だ。いつまでも抱えてるわけにもいかないしな。……はは」
「そうですね。あはは……」

 何とか、調子を戻したユーリ。必死にランスには見せまいとしていた様だ。そんなユーリを見て、かなみも笑っていた。

 その時だった。


『きゃああああっっ!!!』



「「「「!!!」」」」

 洞窟内で、叫び声が聞こえてきたのだ。ユーリは知っている。この声の主を。この叫び声は前にも聞いたことがあるのだから。

「……ノアだ! この声は」
「何!? ノアだと??」

 ランスは、ユーリが叫んだその名前に反応した。

「がはは! 悲鳴を上げていると言う事は、今正に、ピンチなのだな!? やはり、ラークなんぞには無理ってことだ! これはお持ち帰りのチャンス〜!!」
「ら、ランス様ぁ……それよりも急がないと、さっきのは只事ではないです!」
「ユーリさん? あれ? ユーリさん??」

 かなみは、ユーリの姿がない事に気づいて声を上げていた。さっき
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