第3章 リーザス陥落
第39話 襲撃の魔人サテラ
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だかのような現象が男の周りで起こったから。そして、その後にガーディアンである2人を吹き飛ばすと言うありえない威力を起こした者達と言う事。
「二刀煉獄……」
「させるか!!」
凄まじい速度の鞭が撓りながらユーリに迫る。だが、十分な距離を取っていた為、回避する事は出来た。
これも、ハンティとの戦いが合ったからこそ出来たのだろう。
距離がまだ離れているし、それにあの雷に比べたらまだぬるいのだ。
「斬光閃!」
二刀の剣から繰り出される飛ぶ斬撃。
飛ぶ二本の斬撃が交差するその場所が最も高い攻撃力を誇る。シーザーとイシスを狙った一撃は、石の身体に少しだけだが切れ込みを入れる事が出来ていた。切れ込み自体は浅いが、吹き飛ばす事は出来たようだ。そして、倒れた所から砂埃が舞い上がる。
「はっ……、幾ら直接攻撃より幾分か威力が劣るとは言っても、全力の煉獄が あの程度のダメージか……」
ユーリは直撃したときのガーディアンを見てそう呟く。いつか、志津香の屋敷で戦ったあのガーディアンとは比べ物にならない程の強度だ。それが、人間が作ったものと魔人が作ったものの違いなのだろう。
「お前っ!! またイシスとシーザーを! よくもッ!!」
サテラの目には吹き飛ばされた2人を見て激昂していた。高速の動きに加えて鞭がユーリに襲い掛かる!
「ぐぁっ!」
その速度を目で追う事は出来たが身体までは反応する事が出来ずにまともに受けてしまい吹き飛ばされた。
「きゃはは!! この程度で死ぬなよな! お仕置きはこれからだ!」
「なんつー早さだ……クソッ!!」
ユーリは、変則に迫ってくる鞭を何とか弾きながら応戦していくが、まるで接近が出来ない。
鞭は撓り軌道を変えながら迫ってくる為 防ぐのが難しい。その上その得物を扱っている相手が魔人なのだから尚更だ。
「ほらほらぁぁ!! どうした? さっきまでの余裕は? きゃははは!! イシス、シーザー! やっぱり、手は出すな、サテラが始末する」
「ハイ、サテラサマ」
「……」
サテラは既に起き上がっていたイシスとシーザーにそう指示を出した。
その後、鞭を縦横無尽に繰り出す。
その軌道上には残像を残すほどの物であり、まさに鞭の結界とも言えるだろう。迫ってくる結界は、全てを破壊している。抉れた大地や岩を見たら判るだろう。あの鞭に触れでもすれば肉を裂き、骨までに達しかねない威力だと言う事が。
「さて……と」
ユーリは、サテラがシーザーとイシスに命令をしていたその間に距離を少しとり、二刀を腰に挿している鞘へと素早く納めた。
「馬鹿め! 観念したのか?サテラが許すはずが無いだろう!」
ユーリの行動を見たサテラは笑みを浮か
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