第3章 リーザス陥落
第39話 襲撃の魔人サテラ
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……バカだとぅ!!!!」
「ふーん、サテラはお前みたいな馬鹿は嫌いなんだ。だって馬鹿がうつるから。それに、ラークさんもそこの女も本当に持ってないみたいだし、そこそこは楽しんだからまぁ良いわ」
サテラはそう言うと、ガーディアン2人に指示を出す。
「さ、シーザー、イシス、帰るわよ。見てるだけで馬鹿になっちゃいそうだし」
「馬鹿だ馬鹿だ何度も言うか!! もう許さん! オレ様のハイパー兵器であへあへにしてやる!!」
「そ、そうです! ランス様は馬鹿じゃないですっ!」
この場からもう立ち去ろうとする女にランスとシィルは追い縋ろうとしていた。
「さて、次の人の所にいくわよ。馬鹿はほっといて。次は強くてカッコいい……」
この時に、サテラは忘れかけていたあの男の事を思い出していた。
このイシスとシーザーを吹き飛ばしたあの男を。間違いなくさっきの2人組やこの馬鹿よりも遥かに強そうな男の事を。
「そうだったそうだった。シーザーやイシスのお礼は一応しとかないとね。イシス」
「……」
イシスは、ゆっくりと頷くとユーリの方へと向かってきた。
「ユーリさんっ!」
「大丈夫だ。2人を頼む」
ユーリはそう言うと、ゆっくりとイシスの方へと向かっていった。
「きゃはっ! イシス相手に臆しないなんて 大したモンじゃん! こ〜んな狭苦しい所なんかより、外でやろうか、イシス、シーザー」
「……」
そう言うと同時に、イシスの身体が光り輝く。その輝きは傍にいたユーリにも移った。
どうやら、転移魔法の類だろうと理解出来た。
「ユーリさんっ!!」
「大丈夫だ。……ランス」
「む?」
「ノアさんを、そしてラークも情けをかけてやってくれ。そうだ、あと報酬独り占めとかにするなよ。……ちゃんと武器屋で使え」
「何を当たり前の事を言っておるのだ! 貴様、何処にいくつもりだ!」
ランスがそう言い、かなみが手を伸ばした瞬間。
ユーリの姿は何処にも無かった。
それは、あの少女や二体のガーディアンも同じだった。まるで、この場にいなかった様に姿を消していた。
「ユーリさん……」
かなみの伸ばした手は何も掴む事は出来なかった。今回は、掴む事が出来なかったから。……光の向こう側は誰もいなかったのだから。
「チッ……シィル。ノアさんを助けてやれ」
「あ、はい! ランス様」
シィルは ノアに駆け寄り、直ぐにヒーリングを施した。
「ぐっ……ゆー……り……」
「しっかり! 大丈夫だから!」
かなみは、倒れているラークに肩をかした。世色癌も彼に使用したから きっと助かる筈だ。
「ゆぅ、り、ゆぅり……は?」
「大丈夫よ。ユ
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