第23話 光竜と妖精の審判
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
めた時、愛するギルドと仲間が全滅していたらどうなるか
そう語るジョゼをレオルドは睨みつける
「光竜の咆哮!!!」
口から放たれる光線を、ジョゼは怨念を盾にし防いだ
「あの男には絶望と悲しみを与えてから殺す!!ただでは殺さん!!苦しんで苦しんで苦しませてから殺すのだぁ!!!」
「下劣だな」
そう吐き捨てるレオルドだが、ジョゼは尚も語り続ける
幽鬼の支配者は魔力も、人材も、金も国で一番だったが
数年で妖精の尻尾はナツにエルザやラクサス、レオルドやミストガンのような凄腕の魔導士の名が知れ渡り数年で勢力を拡大した
いつしかフィオーレ王国を代表する“2つ”のギルドになったことが、ジョゼは気に食わなかった
「元々クソみてぇに弱っちぃギルドだったくせに!!」
「そんな妬みでこの戦争を引き起こしたのか!」
レオルドは光を纏った拳を振るい、ジョゼはそれを軽々と避け続ける
「妬み?違うな、我々は物の優劣をはっきりさせたいのだよ」
「そんな・・・そんな下らない理由で!!」
思わず叫んだエルザ
ジョゼはエルザを怨念で捕縛し宙に上げた
「エルザ!?」
気を取られたレオルドもジョゼの怨念に捕まりエルザと同じようになる
「しまった・・・!」
「くそ・・・!!」
「前々から気に食わんギルドだったが戦争の引き金は些細な事だった。ハートフィリア財閥のお嬢様を連れ戻してくれという依頼さ」
ジョゼの言うハートフィリア家のお嬢様とは、ルーシィの事だと二人はすぐにわかった
「この国有数の資産家の娘が妖精の尻尾にいるだと?貴様らはそこまで大きくなれば気が済むんだ!!」
「「うあぁぁぁぁぁぁ!!」」
八つ当たりの様に二人を捕縛する怨念の力を強め、二人を苦しめた
「ハートフィリア家の金を貴様らが自由に使えたとしたら間違いなく我々よりも強大な力を手に入れる!それだけは許しておけんのだぁ!!」
ジョゼの言葉を聞いた後、二人は鼻で笑った
「どっちが上だ下だと騒いでいること自体が嘆かわしい・・・が、貴様らの情報収集力にも呆れるな・・・」
「ああ、俺でも知ってるってのに・・・」
「何だと?」
「ルーシィは家出をしてきたんだ・・・家の金など使えるものか」
ジョゼは初めて知ったようで目を丸くする
「家賃7万の家に住み、私達と同じように仕事をして・・・共に戦い、共に笑い、共に泣く・・・同じギルドの魔導士だ。」
「それをお前らは戦争の引き金だとかハートフィリア家の娘だとかごちゃごちゃと・・・ルーシィだって好きでお嬢様に生まれた訳じゃない・・・花が咲く場所を選べ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ