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ジャラーの悪戯
3部分:第三章
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かしいのは言うまでもないです。問題は子供がどうやったら元に戻るかです。三人はそれをジャラーに問うたのです。
「そんなのは簡単だよ」
 にこりと笑って答えるジャラーでした。
「子供を普通にしたいんだね」
「そうですよ」
「それはどうしたら」
「貸してみな」
 あっけらかんとした笑顔で少し怒った顔になっている御后様達に答えるのでした。
「子供をね。すぐに終わるから」
「すぐにですか」
「あたしは悪戯はするけれど嘘はつかないよ」
 こうしたところでは正直なジャラーでした。
「絶対にね」
「それじゃあ」
「今度も」
「だから。貸してみな」
 ここであらためて子供を渡すように二人に言うのでした。
「本当にすぐだからね」
「はあ」
「そうでしたら」
 御后様達も今はジャラーの言葉を聞くしかありませんでした。とにかくこの半分半分になってしまった子供をなおせるというのはジャラーしかいないのですから。正直今は藁にもすがるような気持ちだったのです。元々ジャラーのせいなのですから考えてみればおかしいのですが。

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