第十一幕その十二
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「君達の世界で言うテレパシーでね」
「あの力で、ですか」
「そうだよ」
こうお話するのでした。
「ハドソン川のこともモビーディッグのこともね」
「有り難うございます」
「これで万事解決だね」
「いや、今回はね」
蛇がまた言いました。
「君達のお陰で助かったよ」
「いえ、それは」
「エメラルドの都で見付けてくれましたから」
「ですから」
「それで私達もなんです」
「ここまで来られましたし」
「ああ、都というと」
蛇は五人の子供達の言葉でこのことを思い出しました。
「オズマ姫にだね」
「はい、あの方がなんです」
ジョージがオズマ姫のことをお話しました。
「青龍さんがギリキンの国におられることに気付かれて」
「それでだね」
「ここまで来られました」
「私が北にいることにだね」
「まず気付かれまして」
ジョージは青龍にもお話しました。
「それでなんです」
「成程、それならね」
青龍はここまで聞いてでした、あらためて。
玄武に対してです、こう言いました。
「一ついいかな」
「うん、このことについてだね」
「エメラルドの都に行ってね」
そしてというのです。
「オズマ姫にお礼をしよう」
「それがいいね」
「白虎と朱雀も呼ぼうか」
こうも提案した青龍でした。
「これからは」
「そうだね、それがいいね」
玄武も頷くのでした。
「四霊獣全員で都に行こう」
「何か凄いことになって来たね」
カルロスはこの状況の違いに目を驚かせました。
「四霊獣全員が揃うなんて」
「そうね、けれど姫様も喜ばれるわ」
ナターシャはオズマのことを思うのでした。
「あの方もね」
「そうね、じゃあ」
恵梨香も言います。
「私達もね」
「今から都に帰ろう」
魔法使いが皆に言いました。
「これからね」
「はい、それじゃあ」
「今から都に戻って」
「オズマ姫にお話しましょう」
「今回の冒険のことを」
「そして四霊獣の皆さんのことを」
「ではその間に」
皆が都に戻るその間にとです、青龍は言いました。
「私達は都に行く準備をしておくよ」
「そうさせてもらうよ」
玄武も言ってきました。
「是非ね」
「白虎と朱雀も来るから」
蛇も言うのでした。
「楽しみにしておいてね」
「わかりました、それじゃあ都でお会いしましょう」
にこりと笑ってでした、神宝が青龍と玄武の亀と蛇に応えました。
「あの場所で」
「それではまた」
最後にケーキが言ってでした、そのうえで。
お互いにお別れの挨拶をしてでした、今は別れました。一行の帰り道はとても明るく楽しい旅になりました。
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