異世界戦争勃発。そして、派遣
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【視点:樹】
20XX年、夏。有希子達と一緒に約3年振りに日本に戻って――いや、やって来た俺は、東京都中央区銀座にてある事件に巻き込まれた。
交差点の中央に突如出現した凱旋門もどきな建造物。そこからゴブリン、オーク、竜騎士といったファンタジー世界の存在と中世ヨーロッパの騎士団を彷彿させる集団が現れ、その場にいる人間を蹂躙し始めたんだ。
偶然その場に居合わせた俺と有希子達は、自分達が一般人とは言い難い存在であると理解していたこともあり、正真正銘の一般人が避難する時間を稼ぐ為、玉璽を使って応戦することとなった。
ちなみに、10年前までは自作の炎の玉璽を愛用していたが、今では神から渡された空の玉璽のみを使っていて、有希子達は俺謹製の嵐の玉璽(野山野林檎ver)を愛用している。
俺達は玉璽を使って牙や棘、竜巻を生み出し、謎の侵略者達に応戦―――というか、あれは一方的な蹂躙だったな。
敵さんは俺と有希子――嫁達との連携攻撃でコンクリート片によって体を撃ち抜かれたり、炎の牙で焼き刻まれたり、電撃で焼かれたり、風の弩で貫かれてひでぶってたりしたからな。
で、俺達が奮戦している間に機動隊や自衛隊が出動して、謎の侵略者達の生き残りは一斉検挙されることになった。まぁ、その生き残りも殆どが俺達の攻撃で四肢の1つがもげてたりしたんだけどな。死亡組はマジでスプラッタだった。
正直、やり過ぎ感は半端無かったんだが、俺達の行動が結果として多くの国民の命を救ったとして、事件から数日経った落ち着いた頃合に俺達は日本政府から表彰された。
普通なら政府から表彰されたら喜ばしいことなんだろうけど、俺達5人は全員が今ではイタリア国籍ということもあって、嬉しいとかそういった感情は無かったな。
あっ!イタリア国籍になったのは、中学卒業直後の俺と有希子が国外に駆け落ちして主にヨーロッパを巡ってたんだが、最終的にイタリアで腰を据えることになったからだったりする。
俺達が中学卒業する直前に殺センセーの存在等が世界レベルで一般にも公表されて、椚ヶ丘中学元3−E組の生徒は世界規模で英雄扱いされてたこともあって、国籍取得は割と簡単にできた。
まぁ、政府としてはA・T―――玉璽の製作法を根幹から把握している俺を確保しておきたかったって思惑があったんだろうけど。
と、少し話が逸れたな。取り敢えず、イタリア国籍の俺達は事件での活躍もあって日本政府から表彰された訳。で、表彰から更に数日経って、いざイタリアへ戻ろうとしたら、昔の恩師である烏間先生から呼び出されたんだ。
指定場所に着くと、そこには元3−Eのメンバーが揃っていて驚いたよ。正直、
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