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リリなのinボクらの太陽サーガ
追憶
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〜〜Side of はやて〜〜

「う……ん?」

「あ、主!? お目覚めですか!」

「シグナム……? ならここは……」

「はやてぇ〜〜!!」

「ヴィータ!? うわっぷ!」

目覚めて早々、我が家のロリ代表が突っ込んできた。幼子のように抱き着いてきた彼女の様子から、相当心配させてしまったんやろうな。見るとベッドの周りでは私の大事な騎士達が安堵の表情を浮かべて、微笑ましそうにしとった。

「ん〜と、色々あるけどまず最初に、皆には心配かけてごめんなぁ」

「いえ、主が無事であるなら何よりです」

「そうよね、私だってはやてちゃんが無事に目を覚ましてくれてホッとしたもの」

ザフィーラとシャマルはそう言ってくれるが、やはり気を遣わせた事実から目を背ける訳にはいかない。それと、あれからどういう経緯があったのか、皆から懇切丁寧に説明してもらった。

まずここは聖王教会が経営する病院で、タンカーから私達を救出してくれたのは、なのはちゃんとリーゼさん達。それからファーヴニルが地球に向かっている報告が入り、目を覚ましたユーノ君によるとエレンさん達が地球に行かせまいとして他の世界に引き付けて戦ってくれとる。せやけどファーヴニルは封印するしか対処法が無いっちゅう訳で、封印方法が載っている本を探しに皆が行動を開始。それでクロノ君達は本の収集家らしいメガーヌさんに協力を要請しに行き、他の面子は無限書庫という本の宝庫がある本局へ行く方法を模索。それでフェイトちゃん達はアレクトロ社が開発した魔力無しでも動く転移装置を発見するも、本局に忍び込んでいたアンデッドが向こうからやってきたため交戦。彼女とアリシアちゃんの尽力によって辛うじてミッドにやって来たアンデッドは全滅させたものの、その中にいた凄まじい強敵と戦って無理をしたフェイトちゃんは、戦闘後に倒れてすぐに私と同じ病院に搬送された。それと今回の件で、本局から脱出してきた局員の中にアンデッドが紛れ込んでいないか一斉に確認した所、奇跡的にダークマターに侵された者はおらへんかったらしい。

「これが一昨日までの出来事よ」

「一昨日!? ということは私、丸1日寝過ごしたって事かいな!?」

「はい。恐らく受けたダメージが想定より大きかったのだと思われます。それで身体が休息を求めた結果、目覚めるまで時間がかかったのだと……」

シグナムの推測は恐らくその通りやと思う。いくらリンカーコアが強力でも、本来私は9歳の柔な身体をした、ただの子供。CQCをまともに喰らって骨折もせずに済んだだけ、怪我の具合としてはむしろマシな方やろうな。

「ところで、私が任務失敗したっちゅう事は……」

「はい、残念ながら……主はやては今回、騎士の階級の取得にはなりませんでした。カリムとシャッハも
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