暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第37話 封印の鍵を求めて
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的なのだ。

「早く助けてやら無いと、泣いてるぞ? その可愛いコ達が」
「むむむ、世界中の美女はオレ様のものだ! 泣かして襲うの等オレ様が許さんぞ」
「助けたら、それ相応の礼もしてくれるだろうな。……お? そういう事なら、考えてみたらオレが救っても同じ事か」

「「なっっ!!!」」

 この言葉に2人が同時に声を上げていた。
 ユーリは位置的にかなみの前にいて、ランスにも近かったから、反応したのはランスだけだと思っているようだ。

「ふむふむ、そうだったそうだった。ランスには、今まで散々ガキ扱いをされてるからなぁ……、オレの方が歳上なのに。ガキじゃないと言う所も、リーザスに広めるのも悪くないか」
「えええっ!!」
「なんだと!! 貴様、オレ様のものを盗るつもりか! 下僕の癖に!!」
「俺はランスの下僕じゃ無いしな〜……、ランスがご主人と言う訳じゃないから、義理はないし。 別段オレが助けて、あ〜んな事やこ〜んな事を、シて貰っても良いか。ご無沙汰なのは事実だし」
「貴様ぁぁ!! 貴様にはやらん!!!」
「………」

 ランスは、丸腰だと言うのに、つかみかかってきそうな勢いだ。


「ん? なんでランスが怒るんだ? ランスは行かないんだろう? なら別に、良いじゃないか。リーザス以外にも、可愛いコはいるだろ?」
「ふざけるな! オレ様がいつ行かないと言った! お前なんぞに美女達をくれてやるぐらいなら、リーザスだろうが、メーガスだろうがオレ様が纏めて救ってやる!! お前はオレ様の後ろでいれば良いのだ!!」

 はい、これでランスはもう行くことを確定させたようだ。

 それに、ユーリについて来いと言う事は、ウラを返せば一緒に行くという事。性格は置いといて、この男は十分過ぎるほどに戦力になる。分散させるのは、これからの事を考えたらマイナスの面がかなり大きいのだ。ランスが持っている技能、それは、才能レベルなどはまるで関係の無い、技能なのだから。

「やれやれ……」

 やっと行く気になったようで、ユーリはとりあえず安堵をしていた。やる気を出したランスは早速支度を始めている様子だ。この分だと、予想していた当初よりも、大分短縮出来た気がする。
 それに、かなみの話を聞いたらランスも連れて言った方が良いのは間違い無いだろう。

「ゆ……ユーリさん……」

 何故かかなみは悲しそうな表情を……、と言うか今にも泣きそうな顔をしていた。

「なんでそんな顔をするんだよ……、ランスがのってくれたんだ。喜ぶトコだろ?」
「あ、は、はい!! そうですよね!! (……そう、冗談で、ランスをのせる為に……よね?)」

 聞くのが怖いようで、かなみはユーリにそう言えなかった。ランスはというと、ナイス勢いで準備が終了して
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