第3章 リーザス陥落
第37話 封印の鍵を求めて
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「ふむふむ、思い出したぞ? ユーリのヤツにあっさりと負けたへっぽこ忍者ではないか」
「……ユーリさんに敵うわけ無いじゃない」
かなみはランスの言われ様に少し腹を立てたが、相手が相手。仕方ないと思っていた。それは、妥協をする事だと判ってはいたけれど、あの事が、あの敗北が無ければ自分はここまでこれていないと思っていたから。
「がははは! そうか、オレ様に処女膜を破って欲しくてきたわけだな?」
「相変わらず明後日の方向に向いてるな……? お前さんは」
「む、オレ様の明晰な頭脳にケチをつけると言うのか?」
「あぅ……ランス様、さっきまで私と……」
「がはは、朝に一発抜いてはいるが、無限のパワーのオレ様は無敵なのだ!」
「無限のパワーとやらはこの後の話の件にとっておいてくれ」
ユーリはとりあえず、ランスに今回の事を説明をした。
時折かなみの話も加わって、リーザスの城が今どうなっているのかを説明した。
「もぐもぐ……うむ、シィル、中々美味いぞ?」
「あ、はい。ありがとうございます、嬉しいです!」
「ちゃんと話を聞いてたのっ! ランスっ!!」
かなみは事の重大性を全く判ってくれないランスに業を煮やしたようにそう言っていた。まともに話を聞いてくれていないのだから仕方ないだろう。……ユーリが一筋縄ではいかないと言っていた事は大々々……∞正解なのである。
「もぐもぐ、勿論、判っているぞ? オレ様の女のリアがピンチなのだな。で? オレ様に何をどうしろと言うのだ?」
「リア様を助けて欲しいのです。ランスの名前をリア様は何度も言ってました。……助けに来てくれるのを待っているのですよ」
仮にもランスの女と言う事は間違えていないだろう。
リアはそれほどまでにランスの事を好いているのだから。だから、簡単にはいかないと思うけれど、断りは……とかなみは思っていたが。
「オレ様には関係がないな、もぐもぐ……リアは確かにオレ様の女だが、リーザスがどうなろうと知った事じゃない、もぐもぐ……何より面倒だ」
帰ってきた言葉は清々しいまでの拒否だった。ユーリはとりあえず、判っていたのか 更にため息を吐いていた。
「そ、そんな……それじゃああまりにもリア様が可哀想です」
あまりの事にかなみは悲しそうな顔をしていた。あの最後の時も、リアがランスの名前を言っていた事を思うと……かなみはそういわずにはいられないのだ。
「やだ。と言うか、リアの勝手だろうが、それは。あいつの我が侭を訊く筋合いはない。それに、今時何の見返りも無く人助けをするやつなんて、自分の優越感に浸りたいだけの偽善者しかいないぜ。で、勿論、オレ様は正義の味方で英雄だが偽善者ではない!」
ランスの物言いに思わずユーリは、そん
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