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異世界系暗殺者
仲間の時間(2016/05/16 一部修正)
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が飛び出して銃を構え、俺は左方向から攻撃を仕掛ける。

銃使いのおっさんは硬直が解けると、俺と龍之介のどちらに銃を向けるか一瞬迷ったが、龍之介の方に銃口を向け、俺の方には後ろ足で牙を放ってきた。

俺の方の距離が近かったということもあって、銃を撃つより先に牙を放ってきたが、それも僅かにできた隙のお蔭で対処は容易だった。

俺は1体分の炎分身を作ると同時にAFTER BURNERを使い、龍之介の射線の邪魔にならず、かつ銃使いのおっさんを攻撃できる位置に移動。

炎分身が牙で斬り裂かれると同時に俺は高速打撃を銃使いのおっさんの神経節に撃ち込み、その体の自由を奪う。そして、龍之介が発砲すると同時に俺は龍之介の狙った攻撃に巻き込まれない様、銃使いのおっさんから距離を取った。

ちなみに龍之介が狙った攻撃は吊り照明の金具を撃ち抜き、背後から照明を銃使いのおっさんにぶつけるってものだ。吊り照明の直撃を受けた銃使いのおっさんは柱型の照明に勢いよくぶつかった。アレは痛い。

あっ、銃使いのおっさんが俺に銃を向けてきた。照明直撃の衝撃で体の自由が戻ったか?でも、体が震えてるしな。気力だけで銃を向けてるのか?

……まぁ、どっちでもいいか。今の銃使いのおっさんなら引き金を引くより早く対処できる。そんなことを考えていると、龍之介とは別方向から銃声が聞こえてきた。

狙撃先に視線を向けると、そこには速水が銃を構えたまま立っていて、再び銃使いのおっさんに視線を向けると、その手からは銃が無くなっていた。銃を狙って弾いた訳だ。


「チェックメイトだ、おっさん」


俺がそう告げると同時に銃使いのおっさんはその場に崩れ落ちた。その後、銃使いのおっさんは他のおっさんたち同様、ガムテープで拘束。バレルが唾液塗れの銃と牙の試作型疑似玉璽(プロトタイプ・サブレガリア)を没収した。



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