仲間の時間(2016/05/16 一部修正)
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
5列移動して下さい!!」
うおっ!殺センセーと銃使いのおっさんが何か話してたかと思えば、急に指示が飛んできた!
「寺坂君と吉田君は左右に別れて3列ずつ移動!」
「なっ!?」
「死角ができました!今の内に茅野さんは2列前進!カルマ君と不破さんは同時に右に8列!磯貝君は左に5列!神崎さんと矢田さんは右に5列!イッキ君は左に6列移動後3列前進!!」
俺達は全員が一ヵ所に固まってるんじゃなくて、バラけた場所にいる。それに銃使いのおっさんは俺を一番警戒して、俺に意識を向けていた。その状況を利用しての移動 兼 シャッフルか。
相手の牙が客席のクッション部分を斬り裂く程度の威力であったことも移動を可能としている要因だな。短距離であれば、牙が到達するより早く移動できる上、客席そのものを盾にしながら前に進める。
けど、相手も一流の元軍人暗殺者。指示する毎に名前と位置が把握される筈。その点についてどう対処する気だ、殺センセー?
「出席番号12番!右に1列移動で準備しつつ待機!!」
「へ?」
成程、今度は出席番号か。銃使いのおっさんだけでなく、鷹岡も含めた相手側の全員が警戒していたのは俺だけだろうから、クラス全員の出席番号まで記憶してないだろう。
「4番と6番は椅子の間から標的を撮影!28番は目視確認!モバ律さん通して舞台上の様子を千葉君と速水さんに伝達!!
ポニーテールは1列前進!バイク好きも左前に2列前進!最近竹林君一押しのメイド喫茶に行って、ちょっとハマりそうで怖かった人!撹乱の為大きな音を立てる!!」
「うるせー!何でテメェが行ったこと知ってんだ!!」
……寺坂。お前、メイド喫茶に行っただけでなくハマりそうになったのか?ご主人様とか言われて、重度のオタクに目覚めちまったのか?
「夏休みに入って彼女とファーストキスを済ませた王様は3列前進!!」
おいーーー!?何でお前がそのこと知ってる!!?ってか、こんな所でそんなこと暴露してんじゃねぇよ!プライバシーの侵害にも程があるだろうが!!下手したら有希子が羞恥の余り再起不能になるかも知んないんだぞ!!
触手タコの指示のお蔭で銃使いのおっさんの死角を縫って、距離を詰めれたことは称賛してもいい。けど、色々と繊細な年頃のカップルの秘め事をこんな所で暴露するとかあり得ないだろう!!
俺自身の精神年齢は24で繊細な年頃に該当しないかもしれないけど、それでも有希子は誕生日の関係でまだ14なんだから、その点を考慮して発言しろよな!
…………もし、これが原因で有希子と別れることになったら、椚ヶ丘に戻り次第空の玉璽の能力を最大解放して、触手タコの分子結合を分解してやろう。うん、そうしよう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ