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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第180話 過去の闇
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きるんだって事を。……なにも変わらないのはオレも同じなんだ」
リュウキも何度も思い起こしている事だ。
――小さな世界で膝を抱えていた自分を、本当の意味で解放してくれたのは、支えてくれた仲間達、レイナだった。
そして、心が砕けかけたあの戦いの時。
他人の命を……。幾ら、最悪の連中だとしても、同じ命だ。幾らそう思い、自分自身に言い聞かせても。止めどなく流れ出る涙を止める事が出来なかったんだ。
止めてくれたのは、支えてくれたのは、目の前のキリトだった。あの時、支えて連れ帰ってくれなかったら、自分がどうなっていたかなど判らない。
だからこそ、何度だって言える。自分ひとりでできる事なんて、たかがしれている。
ひとりじゃなかったから、ひとりじゃなかったからこそ、最後まで立つ事が出来た。
……あの世界の終演の時も、命を諦めずに抗う事が出来たんだ。
「お前が、キリトがいたから。いてくれたから、あの時、あいつらとの戦いの時だって。命を諦めたあの時だって。キリトや皆にに支えてもらえたから、オレがオレでいられた、強くあろうと思うことが出来た。……もう、何度も言わせないでくれよ」
リュウキは、そう言って苦笑いをしていた。
キリトは、その笑みを見て……一先ず落ち着きを取り戻す事が出来たんだ。
――そう、オレは、オレ達は。誰もがひとりじゃないからこそ、立ち上がる事が出来たんだ。
それを思い返す事が、思い出す事ができた。自分がそうである様に、リュウキだって、完璧な超人という訳じゃないんだ。
自分の弱い部分を認めて、受け入れ、そして、前に進めるのは仲間たちがいたから。
「……そう、だったな。はは、悪いリュウキ」
「いや。お互い様、だ」
リュウキは、キリトにそう言う。
先ほどの、あの男に対する挑発もそうだ。……目の前のキリトの前で情けない格好なんてみせたくなかった思い、そして、頼れる相棒が傍にいたから、それらがあって、全面的に前に出すことが出来た。
……だから、あんな行動が言動が言えた。……出来たのかもしれない。
あの死銃と名乗る者が、笑う棺桶のメンバーなのだとしたら、尚更だ。
そう、仮にキリトが先ではなく、自分が先にあの男と出会っていれば?
キリトの様になっていた可能性だって大きい。……いや、間違い無い。そして、もう1つ思う所はある。
「……オレが、最初に。キリトより先に、あの男と出会っていれば、キリトは来てくれたよ。……絶対」
リュウキは、そう言った。そう、自分がキリトの前に立てた様に、キリトも自分の前に立ってくれた筈だと、リュウキは思っていたのだ。いや、思うではなく確信していたのだ。
キ
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