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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第178話 第3回BoB予選開幕
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い何かが内から沸き起こっているのだ。ただただ、その射殺す様な視線をある2人に向けていた。
「リュウキ」
「ん……?」
シノン達から、ある程度離れたところで、キリトがリュウキに声をかけた。
「さっきの何だか思わせぶりなセリフ。……何かあるのか?」
「ああ、それの事か。出会う相手には言うように……っと。いや、今はいい」
「って、そこまで言っといて……。ああ、この1回戦、いや、予選が終わるまで、って事か?」
「……ああ、そうだ。雑念になるだろ? だから後で言うよ」
リュウキがそう言うとキリトは、拳を差し出した。それを見たリュウキも、少し遅れて拳を出す。
「勝ち上がるからな。……リュウキも足元すくわれるなよ?」
「ああ、油断はしない。……キリトも負けるなよ」
互いに拳を当てた所で、時間が来たようだ。
キリトとリュウキの身体を青い光の柱が包み込み、たちまち視界の全てを覆い尽くした。その視界が見えなくなるまで、2人は拳を当て続けていたのだった。
転送された先は、暗闇の中に浮かぶ1枚の六角形パネルの上だ。
目の前に薄赤いホロウウインドウがあり、表示された名前は《RYUKI vs Pain》。
リュウキは、その名前をジッと見つめた。流石に、公式の場で死銃と堂々と名乗る訳はないだろう、と結論をつけると、右ホルスターに収めている銃に、そして胸元付近の鞘に収められたコンバットナイフの柄に触れた。SAO、そしてALOでの相棒だったのは剣だ。
異様に長い剣や両サイドに刃が伸びている双斬剣。
その次の相棒は、これらの武器。剣と違って重みは感じないが、強い意志は伝わってくる。完全に敵を殺す為の武器だから、まるで破壊を欲しているかの様にさえ感じる。
そう、この先は戦場。
ファンタジーの世界の様な演出もなければ、鮮やかさも無い。ただ存在するのは2人だけであり、殺すか殺されるかの2つに1つだ。
「(……Time Upって事もあるだろうけどな)」
リュウキはそう考えつつも、時間制限の事も考え苦笑いをしていた。ある程度の制限時間は設けていると思われる。銃撃戦が長引く様な事は無いと思うけれど、予選の段階。それもトーナメント制であれば ある程度は設けられているだろう、と考えられるのだ。
「(ま、その結末は無い)」
リュウキはニヤりと笑った。
そして、対戦相手の名前を見据える。
《Pain》直訳で痛み。
まるで、そのコードネームは、プレイスタイルを。……痛みを与える側と言わんばかりにしていると思える名前にしてある。
そして、そのウインドウの下部には《準備時間:残り42秒 フィールド:聖域・兵どもが夢の後》
かつての英
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