暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第178話 第3回BoB予選開幕
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がないだろう。彼女の言葉は、色々と考えさせられる言葉だったから、それも同時に気になっていたのは別の話だ。

「悪いが頼む。最低限の事だけでいい。色々と確認したい事もあるしな。経験者に聞くのが一番だ」

 彼女は軽く一瞥した後、再度深い深いため息をした。

「……ま、約束を反故にされるのは嫌だし、最低限度だけなら」
「するか。二言はない、と言っただろ。……それとも何か? まだ、外見の話をの伸ばすのか?」
「良いわ。兎も角、アンタは信じられる部類だから」
「お、おれは……?」
「本当に聞きたい?」
「……いぇ」
 
 キリトは彼女の言葉を聞いて、早々に諦めた。射抜く様なセリフを頂きそうだったから。

「……でも、このあとは2人とも本当に敵同士だから。で、何が知りたいの?」
「あ、ありがとう……」
「はぁ……」

 リュウキもため息を吐き、そしてキリトも安堵していた。

「正直、女の子の振りをしまくったアンタは許してないけど。――……あのカウントダウンがゼロになったら、ここにいるエントリー者は全員、どこかにいる予選1回戦の相手と2人だけの戦場に自動転送される」
「ふ、ふむふむ」
「フィールドは、1km四方の正方形、地形タイプや天候、時間はランダム。2人は、最低500m離れた場所からスタートして、決着したら、勝者はこの待機エリアに、敗者は1Fホールに転送される。別に負けても通常の様に武装や道具のランダムドロップはなし。買ったとして、その時点で、次の対戦者の試合が終わってれば直ぐに2回戦がスタート。終わってなければ、それまで待機。Fブロックは64人だから、5回勝てば決勝進出で、本大会の出場権が得られる。――これ以上の説明はしないし、質問もなし。受け付けない」

 大分ぶっきらぼうに、渋々了承してくれたと思えば、結構……と言うか、かなり丁寧に解説してくれた。一応、大体の概要は理解していたつもりだったが、やはり、経験者に聞く方が頭に入るというものだった。

「大体判ったよ。ありがとう」
「礼を言う。ありがとう」

 2人が其々礼を言うと、ごくごくかすかな声が流れる。

「――どっちが来るのか判らないけど、どっちか絶対に決勝までくるのよ」
「あ、ああ」
「……因みに、どっちと戦いたいんだ? 予選で」

 リュウキは、ニヤリと笑いながら自分とキリトを交互に指さした。キリトは、苦笑いを続けている。

「正直両方。……両方とも頭すっ飛ばしてあげたい。……敗北を告げる弾丸の味を教えておきたいから」
「なら、本大会にオレ達が出ないといけないな? キリト」

 リュウキの言葉にキリトは思わず微笑していた。これまでの様な揶揄や苦笑等ではない。本心からの笑み。確かに、その動機に関して、自分に非がありすぎるだろ
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