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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第178話 第3回BoB予選開幕
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それから、リュウキは彼女に彼の事を説明する事にした。それより、色々とききた事があったけれど、約束は約束だ。幸いな事に、まだ予選開始までは時間があったから。
そう、あの初老の人物の正体は、自分と近しい人物だと言う事を。
「……あんたの身内、だったって事」
「ああ、そうだよ。……直接勝負した事は無いから、コテンパンに、の件は嘘だった。……でも、本当に頭が上がらないのは事実だよ。とても、大切な人だから。……オレを救ってくれた人の1人だ」
リュウキが、穏やかな表情をするのを見て、彼女も自然と微笑むことが出来た。
心の闇を救ってくれた人。そう認識出来た。
……自分には恵まれなかった人だ。守るべき母はいても、救ってくれる、守ってくれる家族は、いなかったから。クールな表情、外見はさておき、そんな様子だったのに、今はそれが綻んでいる。こっちも安心できる程に。
「そう……。でも、何だか納得したわ。私もアンタの実力の程もサブゲームでとは言え、見てるし、それが同じ身内なんだったら、ってね」
彼女は苦笑いをしつつ、腰掛けた椅子に座り直し、足を組み直した。そして、別の話を始める。……本題はまだあるから。
「その男に借りを返さなきゃいけないから。……今回の大会が終わったら、声を掛けといてくれる? 後、『勝ち逃げは許さない』 っとだけ言っておいて」
「まぁ、そのくらいなら。構わない。……だが」
リュウキは、軽く考えた後。ニヤリと笑った。
「強いぞ?」
「判ってる」
リュウキの言葉に、彼女は頷いた。
「……強い奴を全員殺してやる。それが私のこの世界での目的だから」
その瞬間、彼女の顔は猫……ではなく、獰猛な肉食獣、豹のそれに変貌した。その目を見て、氷の様な戦慄が駆け上がった。キリトもリュウキも例外ではない。この場にいる男達も、素人だと思える軽率な行動をしているが、威圧感の類は少なからず持っている。それが豪傑な漢の姿をしているから、それも比例している。だが、彼女は、彼女が放つプレッシャーは、そんな彼らよりも圧倒的に強い。決して外に撒き散らす様な真似はせず、内に秘め、内包している。
来るべき時に全てを解放させるために。その技量、そして彼女を支えるメンタルもだ。
「え、えっと……リュウキ。そっちの話が終わったら本題も……」
「……」
キリトが口を開いたその瞬間、彼女はまるでゴミを見る様な目を彼に向けていた。さっき、皆殺してやる、と氷の様な瞳のまま……ゴミを見るような目を向けられたから、流石のキリトも。
「ぅぅ……、扱いも少しでも、変えていただけたら……」
その視線に耐え切れない様子だった。
彼女の持つプレッシャーの全てがキリトに向かっているのだから、仕方
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