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Fate/EXTRA IN 衛宮士郎
unknown 2
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サイド unknown

「…………エミヤシロウ。全く変わらない」

黒い騎士は高揚感に包まれ静かに笑う。自分が知っている頃と変わらない赤髪の少年の顔を思い出すたび言いようのない高揚感に包まれいる。

「…………だが、まずはあの邪魔者を消すべきだ」

黒い騎士は苛立ちと怒りを覚えた。少年の隣に佇んてねこちらを見ている赤い弓兵を思い出すたびふつふつと怒りが込みあがってくる。

「…………ええ、言われなくともそのくらいはわかっています」

黒い騎士は困惑と戸惑う。あの赤い弓兵を消し去りたいが、彼もまたあの少年であることには間違いはない。出来れば、殺したくはないがあの男の性格からこちらの言うことに耳を貸さないことは知っている。

「…………そろそろ我慢の限界だ。次で良いだろう。早く決めてしまえ」

黒い騎士はただ願う。今すぐにでもあの少年の元へと行き、この手で殺してしまいたい。そこには恨みも殺意もないが、この手であの少年の命を止める必要がある。

「…………わかっているはずだ。其方のミスで物語自体ねじ曲がってしまっていることを」

黒い騎士のいうとおり、些細なミスで物語はねじ曲がってしまった。しかし、些細なミスであることにかわりようはない。

「…………まあいいでしょ。やるべきとはやりますから心配する必要はない。其方もやりたいようにやればいい」

会話を終え、黒い騎士は姿を消す。
辺りには静粛に包まれ、そして誰もいなくなった。
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