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Fate/EXTRA IN 衛宮士郎
unknown 2
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るなんて……………やっぱりどこか妙な気がする。

「…………それよりもあの黒騎士はどうなったんだ?」

疑問はあるが今はあの黒騎士がどうなったのか知るのが先だ。硬質の壁が壊れるほどの爆発に至近距離から巻き込まれたんだから、倒せてはいなくても無傷ではない。
黒騎士が立っていた場所は今尚爆煙が上がって黒騎士の様子が伺えない。

「【view_status】」

おれはコードキャストを使い、黒騎士を確認してみるが何も見えない。どうやらこのコードキャストは対象の間に異物があると上手く発動しないようだ。一方アーチャーはおれを守るように前に立ち両手に干将・莫邪を手にする。そうこうしているうちに爆煙は徐々に晴れていき、爆発の中心部に

「……………この程度では倒せんか」

黒騎士は槍を構えたまま立ち尽くしていた。鎧には爆発によりできた傷を確認できるがそれだけだ。

「……………この程度か、弓兵?」

爆煙が完全に晴れると今まで黙っていた黒騎士が前と同じで作られたような声で訪ねてきた。

「ずいぶんと過大評価をしているようだが私は生憎、ただの弓兵だ。貴様が期待するような腕は持ってない」

「…………………そうか」

それだけ呟くと黒騎士は背を向けると、計ったかのように突如蹄の音が聞こえ、どこからともなく黒い馬が現れた。馬は黒騎士のそばまで寄ると立ち止まり、黒騎士はその馬に乗り込むとと再び俺たちに視線を合わせる。

「何かね?」

「貴様には興味がない。私が興味を持つのはやはりエミヤシロウだけだ」

「お、俺?」

突然の言葉に驚きを隠せない。こいつは俺を知っているのか?だけど、こんな黒騎士についての記憶などない。

「…………そのとおり、英霊(アーチャー)ではない貴様にな 」

黒騎士は前を向き、手綱を掴むと走り去って行く。咄嗟に止めようとしたが、アーチャーが手で待てと制してきた。そのため、黒騎士の後ろ姿をただ見送ることしかできず、姿が見えなくなると辺りが静粛に包まれる。

「深追いはするな。あの口ぶり…………どうやら私達の正体を知っているような口ぶりだったが」

「……………あいつは一体何者なんだ?」

二本の槍、黒い鎧、黒馬と真名をとく数々のヒントがあり、思い当たる英雄が何人かいるがいまいちピンとこない。なんだろう?かのなんとも言えないもどかしいこの感じは…………?

「…………考えても仕方がない。壁も壊れ帰りの心配もなくなった。一旦アリーナから出るとしよう」

「…………わかった。ちょっと待ってろ」

こんな場所で考えるよりもマイルームに戻って考えた方がいいな。何よりも今日はいろんなことが一気にあってもう疲れた。端末を操作してリターンクリスタルを使い、俺たちはアリーナを出た
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