unknown 2
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いに小手調べ。切り札である宝具はもちろん、武術の技も出し切ってはいない。
「………チッ」
らちがあかない互いに判断したのかほぼ同時にアーチャーと黒騎士が後ろに飛び退いた。距離が開くとアーチャーは手にしている干将・莫邪を消し、弓と数本の剣をを投影。
黒騎士は全身鎧に包まれているため、関節部を狙いアーチャーは剣を矢として放った。
一方、黒騎士の片方の槍が消え幅広の長槍のみで、迫り来る剣を叩き落としていく。
アーチャーはどこを狙ってくるか承知の上で、防がれるであろう攻撃と知ってさえ愚直に繰り出す。
叩き落された剣は地面に突き刺さっていく。その数は30本を超えた頃
「………そろそろか。マスター気をつけろ」
「えっ?」
「I am the bone of my sword」
アーチャーはこちらを見ずに一言だけ呟くと、次の瞬間、手にはあの捻じれた魔剣、いや矢が投影されていた。嫌な予感がする。こいつがこういうことを言うときは何かが準備できたのだろう。……………俺が全力で何かをやらなければ被害にあうようなことを。
「偽・螺旋剣」
アーチャーの渾身の魔力、渾身の魔剣を使用した一撃は、魔弾と化して黒騎士を貫かんと大気を疾走する。
その螺旋剣を黒騎士は全身の力をもって軌道を逸らす。僅かに軌道はそれたがアーチャーはさらなる追い討ちをかける。
「壊れた幻想」
「投影開始!」
アーチャーの言葉に反応して螺旋剣は眠る莫大な魔力が爆発した。かつてバーサーカーとの戦いにおいてAランクの宝具と同等の威力を持つと評価された一撃。更に誘爆が起こり周りに突き刺さっている剣も爆発し、前に見たときよりも爆発の規模がでかい。そのためアーチャーとおれとの間にあった透明な壁は壊れ、爆発の熱風と衝撃波がが此方まで襲ってきたが
「あ、危なかった…………」
爆発よりも先に身を隠せるだけの巨大な剣を投影し、その陰に隠れた。咄嗟のことだったので剣は脆くすぐに壊れてしまったが熱風と衝撃波を防ぐことに成功。あともう少し遅かったら直撃を受けていただろう。
「マスター、生きてるか?」
そんなおれのことなど尻目にアーチャーはあっけらかんな態度でおれのそばまでやってきた。
「生きてるかじゃねぇ、殺す気か!?」
「私はマスターを信用している。マスターならなんとかすると思考からの行動だ」
「嘘つけ!!」
「壁も壊れ、相手にも傷を負わせることができた。文句はあるまい」
アーチャーの言う通り、俺たちの間にあった透明な壁は壊れ合流することができたが…………………納得がいかない。
こんな行き当たりばったりの作戦ばかり立て
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