unknown 2
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で学園に戻れる。肩の力を抜き歩き始めようと一歩前に足を出すと足元に違和感を覚えた。
「なんだ?」
足元に視線を移すと何かスイッチのようなものがおれの足を踏み込んだ位置に設置されいる。つまり、俺はスイッチを踏んでしまったようだ。
「離れろ!」
俺が踏んだとわかった瞬間、脊髄反射でアーチャーが声を上げる。アーチャーの声を聞いて反応すると同時に後ろに飛んだが、
パンッ!
という音だけ聞こえ目の前に閃光が走る。眩しすぎるため思わず目を閉じると突然の浮遊感が生まれ、地面の感覚がなくなり上下左右わからなくなった。
「ッ………ここは?」
目を開けると出口付近に居たはずなのに違う場所に立っている。周りの様子は相変わらず薄暗くアリーナのどこかに飛ばされたのだとと思う。近くにアーチャーの姿が見えない。
「アーチャー、返事をしろ!」
警戒レベルを最大まで上げて周りを見回しアーチャーを見つけようとする。すると
「こっちだ」
声が聞こえた方に振り向くと4メートルほど離れた場所にアーチャーが一人腕を組んで立っていた。よかった、二人ともただ別の場所に飛ばされただけだったみたいだ。安堵した俺はアーチャーの側へと歩きだして
「マスター動かない方がいいぞ」
「えっ?ぶっ!」
アーチャーが何か忠告をしたとところで顔面に痛みが走った。正確に言うなら顔面を思いっきりぶつけたようだ。予想外の出来事に思わず顔を抑えうずくまる。
「…………目には映らん壁があると言おうとしたが遅かったか?」
「遅すぎだろ!?もっと早く言え!」
「貴様の軽率な行動のせいだ。私に非があるとは思えんが………」
顔を抑えながら前を見るとアーチャーと俺との間に目を凝らさないと見えないが薄っすらと壁が存在していた。ぶつかった時の感触でかなりの硬度があるようだ。
「この壁壊せないのか?」
「壊せないこともないが…………これ程の強固な壁だ。労力と時間が必要になるだろう」
見えない壁をノックをするようにアーチャーが叩くと硬質のものをたたいたときの音が鳴った。壊すのはあまりいい手とは呼べないみたいだな。
「リターンクリスタルを使うってのはどうだ?」
あれなら強制的にアリーナの外へと転移される。さっきはもったいなくて使わなかったがこの状況ではそんなこと言ってられない。
「この壁に何か転移用の罠があったらどうする?早まった行動はするな」
「そんなの調べてみれば………」
「探知系統の魔術も使えぬマスターがか?」
「うっ………だったらお前が………」
「私が使えるのはあくまで基礎中の基礎だ。それにこの世界は法則が異なる。使ったところで意味がないだろ」
アーチャーの言う通りここ
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