第2.5章 出会いと再会は唐突に
第34話 赤と青の輝き
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こは立地条件は悪いが見通しはきく。お前たちを追うならここを通らなければならないだろう。早く皆を連れて逃げろ」
「ユーリはどうするんだ!?」
「大丈夫だ。相手をするだけだ」
「1人でか?危険すぎるぞ!」
「魔法使いとは何度も戦りあった事はある。戦い慣れているんだ。オレの事は心配するな」
ユーリはそう言って笑いかけた。
だが、今回の相手……、間違いなく以前戦ったラギシスとは比べ物にならない程厄介な相手だと言う事は理解できていた。
如何に強大な力があったとしても、それは当たらなければ意味は無い。だが、この相手は気配が掴めず、更に攻撃を繰り出された時にも 位置が掴めなかった。
そして、その攻撃魔法も並の威力じゃない。
ユーリにとって、《強大な攻撃》よりも《見えない攻撃》の方が怖いのだ。防御に徹する前に攻撃をされてば意味は無いのだから。ずっと、集中し続けるのも人間には無理な芸当だからだ。
「早く行け!!」
「く……!」
「も、申し訳有りません」
苦渋の決断をした2人だった。
彼は命の恩人であり、森まで送ると言ってくれた心優しい人間だった。初めて信頼出来た人間だと言えるだろう。
なのに、置いて逃げなければならない状況が歯痒かったのだ。あの攻撃、自分達は攻撃がきて初めて反応する事ができた。反応する事ができたのはユーリだけだったんだ。
この場にいたら、足手まといになる。
そして、多くの今は戦えない仲間だっているんだから。
「どうか……ご武運を」
「ああ、町に付近にまで逃げたら町中にまで入るなよ。身を潜めておいてくれ。直ぐに行く」
人はきっとユーリを見たら、馬鹿だというだろう。
別に依頼ではなく、ただ仕事先でのたった一度、出会っただけで、命をかける。 それだけで、ここまで命をかけられるのか?と。
理不尽に晒される事が許せないと言う心情が彼には強くあるからと言うのが何よりも強い。だからこそ、幸福きゃんきゃんであるヒトミは勿論、老若男女、種族ですら関係無い。
そして、何よりも……。
「相手は強い……。これは面白くなりそうだ」
相手が強ければ尚更燃える。
そして自身が負けるつもりも毛頭ない。
以前に真知子が言ってたとおり、戦闘狂になってしまっていると言う事も同じ位大きいようなのだ。
〜人物紹介〜
□ イージス・カラー
Lv29/50
技能 弓戦闘Lv1 魔法戦闘Lv0
カラーの戦士であり、弓使い。
カラーの森で3姉妹の次女として生まれるが、悲しい過去が合ったがゆえに、人間を極端に嫌っていた。
今回の事が切欠で、人間の中にも
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