暁 〜小説投稿サイト〜
moon light fantasy
魔鎧ストロボとの死闘
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…トランスをすれば…!

「さあ!早くトランスする覚悟を決めるんだ!」

…。
…勝てない!と思ったら勝てない。だから工夫するんだよ?どんな敵も三次元的に考えれば弱点は必ず存在する。
…ふと、その言葉を思い出した。俺はニナを見ないで答える。

「まだだ。」

俺はそう言って夢幻剣を構え直す。

「まだ、足りないんだ。」

確かにここでトランスすればストロボを簡単に倒せる。しかしこんな所でトランスをしてたんじゃ()どころか炎帝すら倒せない。

「こんな所で切り札を切ったら()を倒せないんだ…!」

それを聞いてニナはキョトンとするといつもの笑顔に戻る。

「そうだね〜。ここでトランスしてちゃ()は倒せないね。
でもその前にどうやって倒すの?」
「俺に考えがある。それでも倒せなかったらトランスする。」
「…了解。んじゃ僕は魔力回復に努めるから!頑張ってね?」

そう言ってニナはふっと消えさった。するとストロボはいつの間にかロングソードを再び出現させていた。

「ぐがあああああ??」

そうストロボは再び吠えるとロングソードをが俺に向かってくる。再び俺はロングソードをスライディングでかわす。そして待つのはストロボの剣撃。さっきは頭が働かずやられたがここからが違う。

「…はっ!」

俺は能力魔法『フォルテ』を使い、ストロボの股下を抜き、ストロボの後ろに回る。そして。

「月華流『月光』!」

そうして3回目の月華流をストロボの背中に叩き込む。
放つと同時に身体を襲う魔力不足の倦怠感と身体の疲労感。
そして目の前にいたのは。

「ぐがあああああ??」

轟くストロボの姿だった。背中にはひびが入っている。どうやら背中は防御が薄い様だがストロボは未だ健在だった。
ストロボは俺の方に向き直ると自らの剣を叩きつけようとする。
俺はそんなストロボに一言。

「いいのか?そこに立って俺の方を向いたらお前死ぬぜ?」

ザクザクザクッ

そう言った瞬間。ストロボのマジックソードがストロボのヒビの入った背中に突き刺さった。
俺のやった事は簡単。無防備な背中に向けて全力の『月光』を放つ。だがそこからだ。ここで倒したらラッキー。だめなら奴のマジックソードで自爆を狙おうと決めていた。それに俺が後ろに回ると背後がおろそかになり、マジックソードの制御も甘くなると考えたのだ。

「が、がくあああ…!」

マジックソードを受けて悲痛な断末魔を受けてストロボは崩れ落ちた。

「…。」
「すごいですね。フォルツ。」

そう言ってドラム缶から出てきたアリスがそう呟いた。
そして何かを思い出したのか少し考えて。

「ん…?夢幻剣…?
もしかして…『夢幻の剣』フ
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