第2.5章 出会いと再会は唐突に
第32話 幸福を呼ぶ少女
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ンスター。因みに目と口はあるので喋る事は出来る。
《オッズ》は、鬼の遺伝子が混じっているモンスターであり、かなり乱暴。
人間であろうと女の子モンスターであろうと、犯してやろうとしか考えていないある意味ランスの様なモンスター。
〜アイスの町 ランス宅〜
それは、アイスの町にある一軒家での事。
「へくっしょんっっ!!!!」
「ら、ランス様!?大丈夫ですか??」
「むぅ、……よし! シィル、ヤるぞ!!」
「ええっ!?」
いつもと変わらない光景が繰り広げられていたのだった。
〜マルグリッド迷宮2層 前原エリア ゴール前〜
……とまぁこんな感じのモンスタ−なのである。
「ま、さっさと片付けるか」
「お兄ちゃんがんばれー!」
後ろで手を振って応援してくれる。こんな機会滅多にない事だ。以前、激励に来てくれた事はあったが。
「よし、頑張ってみるか」
ユーリは、妃円の剣の柄を握り、ゆっくりと前に歩いていった。その行動にヒトミは驚いていた。無防備に進んでいっているから。それに、剣も抜いていないのに。
だから、思わず声を上げてとめようかと思ったが、もうモンスターの傍に行ってしまった為遅い。それにあまり目立ちすぎたら自分も見つかってしまい、更に迷惑を掛けてしまうのだ。
そしてもう1つ。止めなかった決定的なものがあった。
「(……でも、なんでだろうお兄ちゃん……まるで隙が……)」
女の子モンスターとして、様々なエリアを逃げ回っていた為、色んな人間を見てきたけれど、その中でもトップだと、ヒトミは直感した。
「! 敵を発見しました。燃えていただきます」
アカメは早速魔法を唱えてきた。炎の矢。初級の魔法だが技の出の速度は随一。ここに挑戦しようとする冒険者にとっては難易度が高いだろう。
……あくまで初級冒険者の話。
「あまい!」
ユーリの一閃がアカメの身体を切り裂いた!
「ぎゃああ!! しつ、しつれい……しました……」
「許しません、ぶっ殺して差し上げますよ!!」
「口調は紳士出来だが、内容があれだな。まぁ、良い 来いよ相手になってやる」
「ぐふっ! オデもいるぞ? かかってきなさい!」
「そうだったな。デカブツもいたんだ」
背後からオッズの唸る声が聞こえてくる。
その巨体から繰り出されるパンチをユーリは掻い潜りながら、一閃。
「居合」
「ぐぎゃあああっ!!!」
オッズの巨体を2つに切り裂いた。血を噴出しながら倒れるオッズ。
残りは、アカメが1匹にオッズが2匹。
「面倒だ。一掃する」
ユーリは抜刀し、刀身に力を、煉獄を込める。
「……凄い、お
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