第2.5章 出会いと再会は唐突に
第31話 マルグリッド迷宮へ行こう
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整えたらもう一度編成し彼を探すぞ!! そして、フルネームを聞き出し、かの御人ならば ぜひとも我が国へ!! 千鶴子様も必ず同意してくださる!」
「「おおおっしゃあああ!!!」」
「は、はいっっ!!」
ここに軍人達は一致団結をしていた。
今は流石に満身創痍の為 出発は出来ないが体制を整えたら直ぐにでも。メンバーが少ないのは心もとないが、ここはヘルマン領。そんなにおおっぴらに軍が動いては不味いのだから。今のメンバーで何とか……。
「でも、あの人がユーリ・ローランドじゃなかったら、残念ですよね?」
「「それを口にするな!!!!」」
「は、はいぃぃぃ!!」
一喝されて黙り込んでしまう新兵。
もう彼らの中では彼がその人物だと決定しているようだ。……それは、ユーリにとっては災難だが、当たりなのである。
〜マルグリッド迷宮1層・カブトムシ回廊2〜
ユーリは先へと進み、るろんた、ローバー、ハニー等をなぎ倒しながら突き進んでいった。時折悪寒が感じているが……気のせいだと言い聞かせて。
「(無い無い。あいつがここにいるなんて無いって。だって、四天王は山田千鶴子なんだろう? 詳しくは知らないな。確か情報魔法のエキスパート、……と言う話しは聞いてるが)」
頭の中で考えながら剣を振るう。
「(ならなーんで オレはこんなに考えてるんだろ? ……アイツの事)」
「はにほー、はにほーー!!」
「(……なんでだろうなー。やな予感がするんだこれが。こう言う時の勘って、結構……)」
「きゃーー!!」
モンスター達はまるで眼中に無いと言わんばかりに殲滅されていく。ここまでくれば、可哀想な仔たち……とも思えるがそれは、それ。これは、これ。なのである。
「(………)」
「イカイカイカ!!」
「だぁぁぁ!! 考えれば考えるほど、嫌な感じが止まらん! もう考えるのは止めだ止め!!」
「イカーー!!」
「うるさぁぁい!! 煉獄・居合!!」
「ぎゃあああっ!!!」
哀れ、現れたばかりのイカまんはあっという間に二枚に卸されてしまった。墨を吐きながら絶命していく……。何か考えながら、明らかに隙だらけに見えるのに、全く寄せ付けず、無双を続けていくユーリを見たモンスター達は……、次第に襲い掛からなくなっていった。
出会っても、こそこそと話しながら去っていく。技能にある≪威圧≫は持っていない筈だが。
「ん? なんだかモンスター達が減った気がする……気のせいか?」
これは気のせいなんかでは無いのである。丁度その時だった。
「………」
少し離れた先の広めのフロアに誰かがいた。
小柄な体型で帽子を被っている。ぱっと見ただけでは男か女かは
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