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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
094 クローズド・ベータテスト
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を遣ってくる。テーブルに夕食は既に並べられていた。今夜は真人兄ぃ特製のシチューらしい。

矛盾しているが、真人兄ぃの料理は母さんとは違ったお袋の味≠ェして、俺は好きだったりする。俺は刺激の強い料理も好きなのだが、奇をてらっていない──見た目通り≠フ味も、安心して食べられるから好きである。

閑話休題。

「直葉、中学の剣道部は馴れたか?」

「うーん…。……ぼちぼちだけど、どうにも、ねぇ…?」

「さすがの全国準優勝者サマ≠フお眼鏡には敵わなかったか?」

「真人兄ぃの高校はどうなのよ? ……それにしても、真人兄ぃモテるから、いい加減彼女の1人や2人──ううん、いっその事3人とか作っちゃえばいいのに…」

「おーおー、この妹サマは俺にハーレムを作れと云うのか? ……それに、直葉も俺がやってるのは剣術≠チて事は知ってるだろ? 俺はルール有りきの剣道≠カゃあ、そこまでだよ」

「真人兄ぃが云う、その全国準優勝者サマ≠そこまで≠フ剣道で叩き潰しておいてよく言うよ。……あーあ、私もそろそろ剣術≠フ方に移行しようかなぁ」

(さて、切り出すタイミングを逃したぞ…)

それ≠ゥら逃げてしまった俺は剣道や武術の話になると、少々居づらくなってしまう。……しかし、ある意味ではとある提案≠企んでいる俺にはこの流れ≠ヘ助かったとも云える。
「……おとなしく剣道≠ナ我慢してけ──っと、どうした? 和人」

「なぁ、スグに真人兄ぃ。二人に提案があるんだ」

「「???」」

「【SAO】のβテスターには製品版≠フ優先購入権があるんだ。俺は製品版≠フソフトを3つ買おうと思ってる。……電脳(ゲーム)の世界なら俺も剣を振れる──だから3人でやらないか?」

紆余曲折──もとい、【SAO】の良さの説明会≠ヘ有ったが、2人は最終的に笑顔で頷いてくれた。

SIDE END
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