第2章 反逆の少女たち
第30話 カスタムは平和なり
[8/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
揺してしまうマリア。もう1人と言えばランスしかいないだろう。
「なな、なんで私があんなスケベなんかと!」
「はっはっはっは! 顔、赤くなってるぞ?」
「怒って赤くなってるのよ!!」
マリアは必至にそう言っているが、傍から見てたら良く判るのである。彼女がランスに惹かれていると言うのが。マリアは必至に否定をしていたが……全く効果はなかった。
……完全に、ユーリのことを否定する志津香の言動そのままになってしまっているのだから。
〜カスタムの町 情報屋〜
真知子は情報屋の中で調べ物をしていた。
マリアに依頼されており、鉱物関係がより効率的に得られる鉱山や売買をしている箇所をピックアップする為だ。
「ふぅ……これくらいかしらね?」
1枚の紙を机に出し、そして一息つく。
だが、それはほんの数分で直ぐに仕事の再開をしていた。まだまだ、復興の為にはしなきゃいけない事は山ほどあるのだから。
「ユーリさんは、今何をしてるかしらね……、また着ていただけたら嬉しいですけど」
ユーリの顔を思い浮かべながらそう呟く。でも、あの時は傑作だった。
「ふふ、お顔の事気にしているのに、素顔、オープンでカスタムに戻られた時は本当に驚きましたね……次は、常時解除条件を出しましょうか……」
色々と画策をしようとするが、あまり過激?なのは没の方向にする。ユーリに本気で嫌われでもすれば本末転倒だからだ。
ユーリに限って嫌う事は無いだろうけれど。警戒する事に越したことはない。
「さて、と。何か新しい情報は……」
そのまま 真知子は コンピューターのキーを打ち、仕事へと戻っていった。
また、彼の役に立てる様に 情報を扱う。その思いを胸に。
〜カスタムの町 薬屋〜
「お姉ちゃん! お客さん来たよ〜!」
「おっ そうか。判った判った いらっしゃー……ん? トマトじゃないか」
「はい! トマトですかねー?」
薬屋に顔を出しているのはトマトだった。それを接客するのがミルとミリの姉妹。
「どうしたんだ? 何処か具合でも悪いのか?」
「ええ〜そうなんですよ。昨日必至に剣を振ったら腕が痛くなっちゃったです」
「筋肉痛か……、ん。いい薬あるぜ」
ミリは戸棚の上を覗きながら薬をひっぱり出した。肉体労働の男達も多い町の為、この手の医療品もそれなりには扱っているのだ。
「やー、昨日だけでも10回は剣をふったですよ! それに、アイテム屋の周りも必至に歩いて体力作り! ペットのミミちゃんを抱かかえての筋力トレーニングっ! これで、ユーリさんに一歩近づけたです! 次はお風呂に入って肺活量アップ訓練ですよ〜!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ